293、特別寄稿・3月20日、ジュニア大会開催に寄せて

今回の大会は、特に思い出深いものとなることでしょう。
去る、3月11日、東北、関東地方を中心に、日本は未曾有の災害に見舞われました。
地震、津波、原子力発電所の事故、といづれも有史以来、最大級の災害です。
多くの方が亡くなり、家が流され、何もかも無くなった人が沢山います。
いまだに、避難所に逃げて悲しみにうちひしがれ、何もなすすべもなく、呆然と立ち尽くしている方も大勢いらっしゃいます。
国中「呆然自失」といったところかもしれません。
 しかし、事故に対する‘驚き‘と同時に、もう一つ、日本は世界中から‘驚愕‘の目で見られていることがあります。
それは、未曾有の事故にあったものとは思えない、落ち着いた判断と、思いやりの気持ちでお互いをいたわり、励ましあって行動しているということです。
 過去、世界中どの国にもあった、混乱期につきものの略奪や暴力はそのかけらも見ることがありません。
中国が、韓国が、アメリカが、ヨーロッパの国々が、あらゆる国の人々が口をそろえて絶賛しています。
「日本人の態度、国民性は一つの教科書である」と。
日本は自愛に満ちた、賢い、大人(おとな)の国なのです。
‘生まれ育ったことを誇りに思うことができる国なのだ‘と思います。
私たちは思います。
喪に服し、衷心より祈りを捧げたいと思います。
大会を中止することも議論いたしました。
しかし、行き着いた結論は開催することでした。
今は、元気を取り戻す時なのです。
今こそ、子供達の元気な声を、「天」に届けるべきではないのか、子供達の元気な声・姿こそが元気、復興のシンボルであると思います。
 ある人が言っていました。「今、頑張らなくて、いつ頑張るんだ!?」
そうです、今こそ元気を出して頑張りましょう!

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