312、2011年8月15日

今年も8月15日がやってきた。
東京にいるときは、靖国へ参ろうかと計画しているが今年も朝早く行ってきた。
クウの散歩を済まして、6時過ぎには家を出て7時前に着いた。
 すでに機動隊や報道陣があわただしく準備をしている、8時を回ると大変込み合ってくるので、今の時間にお参りしてこよう。
 ここ靖国神社は、太平洋戦争だけでなく、明治維新から国のために殉じた人たちを祀ってあるのである。
どうしても先の大戦の印象が強いがそれだけではないということを強調しておきたい、日本の礎を築いた人たちなのである。その人たちの犠牲の上に今日があるのである、ここは純粋に感謝のお参りをしてきた。
 靖国といえば、何年か前に時の首相、小泉純一郎が参拝して大変な騒ぎであった。私もそれを見届けて感動した思い出がある。
 また、詩吟の発表会の後、本殿までお参りさせていただき、小泉さんと同じところに立って参拝させていただいた忘れられない思い出もある。
 今日は一人でひっそりと手を合わせ、入り口で見知らぬ人にお願いをしてカメラのシャッターを押してもらった。
 
 ここ靖国は、江戸時代末期の剣術道場「練兵館」が一時あったところで,案内には高杉晋作や桂小五郎なんかが足しげく通っていたようなことが書いてある。
 以前にも俎板橋の練兵館をこの雑記で紹介したこともあった。
本殿の裏には庭園もあって大変静かなたたずまいを見せている。
 ただ、朝早くから蝉がうるさく鳴いていて真夏を感じさせる,昭和20年、66年前の8月15日も暑く、今日と同じように蝉が鳴いていたことだろう。
 帰り道、乳母車につかまって歩いてくる老婦人とすれ違った。
どのような思いか知る由もないが、この猛暑の中を参拝するのは戦争を体験した人が知るのみの思いがあるのであろう、心の中ではあるが礼をした。
今年は3月の大震災があって、大変な思いをしている人が多い中、平和な日常のありがたさをかみしめたお参りであった。
                      連日の猛暑、8月15日

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