No267 [たいへいの眠りをさます蒸気船]

たった四杯で夜も眠れず」
と幕末に世を騒がせた、アメリカペリー艦隊の来日の様子だそうである。

連日の猛暑日を記録したこの夏、出かける気にもなれなくて家出じっとしている毎日であったが、久々に30度を下回ったこの日、天気も曇りで、久里浜の花の国へ出かけようと話がまとまりさっそく愛犬を連れての外出となった。
 昨年も一度訪れているが今年は、少し時期をずらして今、コスモスが咲いているということで、出かけた。
ひとつの山自体が公園になっており、歩くだけでもいい運動になる、何より入園無料ということが、サイフの事情を考えるとありがたい。

 久々のお出かけにフウチャは興奮して大張り切り、ぐんぐんと引っ張って行く。
今日は山頂で引き返すことなく、反対側で降りて、その近くにあるという、ペリー記念公園まで行くことにした。
 ペリーが来日したのが、1853年、黙っていてもすぐに思い出す、なぜなら、私が生まれたのが1953年、丁度100年前なのである。

で、当時ここに降り立ったのだという、記念館などを見て回ると当時の様子などがわかるようになっている。
 大河ドラマ「龍馬伝」でも始めの頃、桂小五郎と黒船を見て驚いていたことが描かれてあったが、その当時、このあたりに各藩が警備を担当しており、私たちが三浦半島で合宿を張って公園で稽古していたときに土地の老人が来て、ここは幕末に桂小五郎と坂本龍馬が稽古で立ち会った場所である・・なんてことをいわれたのを思い出した、もう、20年以上も前のことである。

 あれこれ考えながら、コンビニで買った弁当を開いて仲良くワンコウをまじえて頂く・・・150年も前に比べるとなんとものどかで平和なひと時である。
 こういうところにくるたびに、私たちは歴史の上になりたち、今があることを思い知らされ、感謝とともに、心新たにされるのでありますなぁー
 よい一日を過ごさせていただいたことでした。

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