346.夏井の千本桜

細君の福島の実家を今年は訪ねると早速、花見へと誘い出され近所の神社の桜を案内されてから、夏井の千本桜を見に行こうと車に便乗した。今回はクウも一緒なので座席が汚れて恐縮したのだが幸い快く応じてくれた。細君の実家の人達は私達が訪れるとあちこちに連れて行ってくれたりしてこちらが恐縮するほど歓迎してくれる。
 この夏井の千本桜も、3年ほど前の訪問の折に叔父が連れて行ってくれた。
今年は、振り替え休日とあって人出が多くて駐車場も満杯となって川下のほうへ廻ってようやく止められた。川をまたいで数多くのこいのぼりが掲げてあり、本日のお日柄も結構で気持ちよく泳いでいるように見受けられる。
 その下にシートを敷いて席を設けしばしの時間を楽しんだ、今回はクウも一緒で喜んでいるように見える。細君の妹さんが用意してくれたのかおはぎまでがあって、誰も食べる人がいなくて私が一人でいただいた。実は私の大好物なのである、健康を考えて控えされているが今回は黙認というところか・・のどかな気候の中、野原にシートを広げておはぎをほおばって桜を見て傍らにワンコウがいる。最高のシチュエーションではないか、こんな何気ないひと時が最高の贅沢だと最近は特に思うようになってきた、幸せである。
 今年は、東京・上野の桜もよかった、三春の滝桜もよかった、ここ夏井の千本桜も近所の名も知らぬ桜もよかった。
桜ざんまい、思い出に残る春である。

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