私より古い世代の人にはピンとくるが、何?という人がほとんどであろう。
東京有楽町駅前にそごうビルができてその二階に喫茶店があってそこを舞台にしたような歌が「有楽町で逢いましょう」フランク永井の歌で大ヒットしたものである。
いつしかそのそごうビルも消えて今では大手カメラ店が入るビルディングになっている、今は昔の話である・・・と言ったら、ここで話が途絶える。
有楽町の銀座口に交通会館がありそこの15階に銀座スカイラウンジがあって、そこのリーフレットの表紙に「有楽町の空で逢いましょう」と書いてある。私も思わず苦笑いしながら手に取ってみたが、夏の特別クーポン券がついていてローストビーフがずいぶんと安く表示してある。
本来であれば、銀座のビヤガーデンに行く予定であったが、23日も連日にわたる猛暑日で、クーラーの効いたスカイラウンジでの食事も悪くないな、急きょ変更である。
ここは一昨年であったか細君とランチ時に来たことがあって、食事をしながらゆっくりと回転するので外の景色を楽しむことができるのである。
この日は夕方ということもあって、夜のとばりが終わるころ銀座を眺めながらゆっくり食事を・・う~んトレビア~ン・・イヤイヤ、一応商談ですぞ、気を引き締めてカンパーイ。
東京オリンピックの翌年にできたというこのビルは、当時は周りの景色がずいぶんと眺められたことであろう、現在はそれに勝る高層ビルが立ち並んで昔ほどではないだろうが、それでも優雅に見える。
可愛いスープが出てきたり、しゃれこんでカクテルを頼んでみたりしてそれなりに東京の夜を楽しんできた。
♪あなたを待てば 雨が降る~濡れて来ぬかと気にかかる~♪
有楽町で逢いましょう・・歌の出だしである。
当時は、まだ見ぬ東京、あこがれたものであった。