371・酒場放浪記

酒場詩人・吉田類があちこちの酒場を訪れて、紹介する衛星放送の番組である。
 その番組ともう一つ「女酒場放浪記」と言って、女性が同じように紹介する番組とがありそのどちらにも登場した居酒屋がJR鶴見線、国道駅下のその名もズバリ「国道下」。
 ここのママさんが相方のお店のお客で、一度行きたいとずっと思っていたそうで10月25日ようやく念願がかなって訪れた、私も吉田類風にハンチング帽をかぶってちょっと酒場詩人気取りである。
 7,8人が並べばいっぱいになるカウンターがあるのみで、何度か行ったが常に満員で入ることはできなかった。今回は特別に予約をしておいてようやく入れたという人気のお店である。
 ここ、国道駅前の通りは、昭和初めの風景が残っていてテレビドラマではよくつかわれる場所なのだそうである。でお店では、撮影の時のタレントたちの休憩場所となるそうで、キムタクや石田純一などの写真やサイン色紙は数えきれないほど並べられている。
 雑誌にも紹介されるほどでさっそく見せてもらったりもしたが、鶴見では有名な店なのだそうである。
ここのママさんがエキゾチックな顔立ちで沖縄出身かと思ったが、残念でした。
だけど昔仲宗根美紀という沖縄出身の歌手がいたが、どことなく似ているのだねぇ、案の定よく言われたそうである。最近の人は知らないだろうが、その昔の歌「川は流れる」ヒットしたものだった。
 7,8人の入れば満席になるこの店は隣の人とすぐに仲良しになって、なんと勤め先が浜松町で自宅が新横浜のほうだという、わざわざ、途中下車してここへ寄ってから帰るのだそうだ、てっきり生麦地元の人ばかりだと思っていたが、そうだねぇ、わざわざ寄ってくれる人もいるのだねぇ。
 料理も手羽先や煮込みなど実においしいのである、わざわざ寄って帰るのも無べなるかな。
そしてお店には有線放送の演歌が流れ、一杯かたむける・・つい私までもが酒場詩人になったかのような錯覚を覚えるのである。
 会計を済ませてびっくり、原価ではないかと思うくらいの値段、こちらが恐縮するのである。あんまり悪いので少しばかり色を付けて出た。
 酔い覚ましに鶴見駅まで歩いて帰るのも一興か・・・気分の良さについつい演歌を口ずさむ、すぐさま相方が恥ずかしいからやめてくれという、ただの酔っぱらいのおじさんか・・
 しかし、これも気持ちの良いものである。
秋の夜長、幸せなひと時ではないか。

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