375、偕楽園

   古(いにしえ)の人は民と偕(とも)に楽しむ、ゆえに能く楽しむなり  「孟子」
ここからきている名称なのだそうである。
日本三大名園としてよく知られた庭園で、私も30数年前に一度訪れたことがあったがほとんどが忘れている。
バックに千波湖を望んだが広いところだねぇ。
 広すぎてどこから入っていいのやら途方に暮れていたがとりあえず、常盤神社の駐車場に車を止めて行ってみた。
 この時期の後楽園はだだっ広いだけでたいしてみるほどでもなかった。おまけに犬は入場禁止なのでそとがわから眺めるだけで終わり、近くの常盤神社を詣でてその隣に東湖神社があるのにはびっくりした。
 藤田東湖、幕末にあって「天下の藤田東湖先生」として知られ、西郷隆盛や橋本佐内などに大きな影響を与えた「知る人ぞ知る」、有名な先生である。
私が知っているのも詩吟に携わる関係からか、これを知った時は感動して偕楽園以上のものだった。
早速お参りして御朱印もいただいて来た甲斐があった。
常盤神社の中にある「義烈館」は、義公と呼ばれた徳川光圀公、烈公と呼ばれた徳川斉昭公を祀ったところであるが、中に入ると光圀公が編集されたとされる大日本史397巻、目録5巻の計402巻が展示されているのには大いなる感動を覚えたのである。
 そのほか幕末三舟と呼ばれた、高橋泥舟、勝海舟、山岡鉄舟の三人の書が飾ってあるのにもびっくり、感動の連続であったね。
 歴史に興味が無い人にはどうってことはないが、歴史が好きで詩吟に携わっている私には大きな土産である。
いやぁ、感動、感動の一日でありましたねぇ。
 水戸といえば梅が有名で、この偕楽園の観梅も有名である。
お土産も梅にちなむものを買ってもどったが、今回も短い旅程ながらも中身がぎっしり詰まった大変有意義な行楽であった。
ワンコウもよいストレス発散になったであろうと勝手に推測をする。
 良きかな一日、わが人生、である。

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