平成26年6月22日(日)千葉市ハーモニー・プラザで開かれた千葉市男女共同参画センター主催の防災講座&ワークショップに防犯防災担当・副会長、防犯防災部員と会長の3人が出席しました。
最初の講演は千葉市防災対策課長の白井氏による『千葉市の防災体制』で、その要旨は以下の様なものでした。
(1)3.11東日本大震災における千葉市の被害
市内震度(中央区、花見川区、若葉区」、美浜区 5強)
(稲毛区、緑区 5弱)
人的被害 死亡0、重症3人、中等症4人、軽症10人
住宅被害 美浜区では液状化現象により住宅が傾く被害発生
反省点 電話の通信規制で被害状況の把握が遅れた
千葉駅、海浜幕張駅等での帰宅者の混乱
津波警報の発信が出来なかった
対策 小中学校の校舎や屋内運動場の耐震化
災害情報共有システムの導入
千葉市防災ポータル・サイトの運用開始
津波避難ビルの指定
津波ハザード・マップの作成
避難所運営委員会の設立促進
(2)首都圏での地震の切迫性と対策
今後30年以内にM7程度の地震の確率を70%程度と想定
家庭における地震対策のお勧め:
*自分の身は自分で守る心積りが大切
*家具の倒壊防止器具を取り付けよう
*寝室から玄関への通路の確保
*非常持ち出し袋の用意
*家庭での備蓄:最低三日分の食糧と水
*家庭防災会議と安否確認(伝言ダイヤル171)の練習
避難所の基礎知識:
*風水害では必ずしも避難所に行く必要が無い
*災害時に行政職員が現場に参集出来る確率は低い
*地域ごとの避難所運営が必要
*災害時に避難所運営が巧く行くには日頃の絆造りが大切
次の講演とワークショップは早稲田大学研究員浅野幸子氏による
『災害と男女共同参画』でその概要は次のようなものでした。
(1)大災害の後には避難所において被害・困難が時間と共に長期化する
避難所などにおける生活の肉体的・精神的疲労 ⇒ 震災関連死
(2)性別・立場別に異なる災害時の困難
生活環境(プライバシー、衛生)
*着替えや授乳所がない、下着が干せない
*乳幼児・障害者・家族が避難所に居られなくなる
*女性や子育て世代が運営に意見を言えない
物資の不足と配布
*女性用品・下着、乳幼児・介護用品の不足
*男性のみによる運営や物資の配布
*在宅避難者が物資を受け取れない
安全の問題
*女性や子供の安全を脅かす問題(性犯罪、暴力)
*健康悪化、妊婦やアレルギーの問題
(3)防災・復興と男女共同参画の必要性
*被災者/災害時要援護者の半分は女性である
*女性が地域の役員や責任者に複数就けるようにする
会長記