近隣の自治会館と自治会活動(要約)
広報担当副会長
あすみ130号の会長巻頭言および「平成29年度総会議事録」をご覧ください。自治会の法人化と集会所の建て替え検討プロジェクトのことが取り上げられています。
総会議事録6ページにはIT委員会代表から、「本件について、法人化を目的とした不要なプロジェクトである。候補地の緑地公園内に建設することは出来ない」との意見が出されています。これに対して、総務担当副会長から、「場所の問題、建て替えをするかしないかを含めて検討するプロジェクトである。まずアンケートを取りたい」との返事がなされています。
会長巻頭言の建て替えプロジェクトの目的は、30周年記念として高齢者の居場所作りと手狭になった役員会の場所拡大です。老朽化の問題ではありません。
議論のポイントは、⓵法人化が必要か否か ⓶今と別の敷地に建て替えることが出来るか否か ⓷建て替えの必要があるか否か、の問題です。
一般会員の多くは、本件について、あまり情報を持っていないと思いますが、20年、30年といった長期の展望に立って考えねばならないことは異論がないでしょう。
広報としては、会員の皆様に公平な情報を提供するのが業務と考え、下記の資料調査および現地見学,さらには、近年のあすみが丘界隈の生活環境の変化調査を行いました。
次回以降詳しく述べますが、まずは近隣の12自治会について、調査結果の概要を示します。本件を考える参考にしてください。
筆者のまとめは次の通りです。
1.法人化について: 土地・建物ともに自治会で所有している大椎台自治会は法人化していますが、市有地に自前の自治会館を建てている土気南中央町内会は、行政と相談した結果、手続きが複雑な法人化の必要はないと判断しています。(IT委員会代表情報)
2.近年、機能強化を図った自治会館建設例:土気南中央町内会とガーデンコート自治会の例があります。前者は広い市有地を使える立場にあり、後者は当初からの計画に従った建設です。ともに、土地に余裕がある恵まれた自治会です。建設目的は高齢者ということではなく、多様です。
3.あすみが丘第一自治会と同様に高齢化と人口減少の問題を抱えている例:大木戸台、大椎台、越智はなみずき台の自治会があります。いずれも高齢化および人口減少は第一自治会より進んでいます。自治会館に建て替えることはしていません(トイレなど内部の改造については未調査)。現有の自治会館を大事に使っています。高齢化に対する対策の一つとして見守り隊を実施しているのは、大椎台自治会、越智はなみずき台自治会、あすみが丘第一自治会です。
4.高齢化と人口減少の主な原因:千葉市の人口統計によると、近隣で高齢化および人口減少が進んでいるのは、大木戸町、大椎町、越智町とあすみが丘5丁目です。これは少子高齢化というよりも、若い世代が、通勤に便利な都心に近い所に移って行って、地元と残らなかったためです。それを可能にしたのが、バブル崩壊と地価低下です。高齢者だけが地元に残ったという、長距離通勤を強いられるベッドタウン共通の現象だと言われています。(筆者は‟30年のあゆみ”に少子高齢化と書きましたが、誤りです。訂正します)
5.各自治会館の特徴:あすみが丘第一自治会の集会所は、駐車場を持たないこじんまりしたものです。開発時に東急不動産が建てて、土地は千葉市に、建物は自治会に譲られたものです。あすみが丘第三自治会、あすみが丘南自治会、あすみが丘四丁目自治会、あすみが丘八丁目自治会、あすみが丘東自治会も大体、あすみが丘第一自治会と同様だと思われます。
東急不動産による団地開発に先立つ、土気南中央町内会、大木戸台自治会、大椎台自治会、越智はなみずき台自治会の会館は、東急不動産開発地域より大きな自治会館を持っています。なかでも、土気南中央町内会と大椎台自治は、広い駐車場を持っています。
6.防犯パトロールと自主防災組織:23地区連の表にはまだ記載されていないものがありますが、大体の自治会で基本項目として環境整備、自主防災組織、防犯パトロールは実施されているようです。ただし、防犯パトロールについてはかなり実施状況に差があります。当自治会は、もっとも優れたランクにあります。
7.高齢者のライフスタイルの変化:新年度役員を決める街区長会議で感じたことは、完全退職年齢のアップ、女性に就業率アップがはっきり出ていて、自治会に関与できる人が減っていることです。仕事についていなくても、千葉や東京で親しいグループで第二の人生として、文化活動をしている人も増えています。プラザの同好会活動も、体育館以外は、高齢者が増えています。また、元気な高齢者のジム(ルネサンスと女性向けカーブス)通いも増えています。少し生活に支障がある人は、生協などの宅配サービス、食事の宅配サービスを受けている人もいます。さらには、ディーサービス(食事、入浴、親睦など)、ディーケア(プラス、リハビリも)など車で迎えに来てくれるサービスもあります。最後に、自立できなくなった人のための、特殊養護老人ホーム(特老)や有料老人ホームも増えてきました。見守り隊で訪問する高齢者に‟いきいきクラブ”を勧めても、そこまで行くのが、面倒だと返事があります。昨年、クリスマスパーティーに参加して思ったことは、耳が遠くなった人が多いこと。耳の遠い人はたくさんで集まりことが苦手で、少人数の会話を好みます。
友人に千葉市の都市計画を指揮してきた人がいます。彼の意見ではあすみが丘地区は優れた住宅地です。町内自治会だけで考えると、出来ることも限られますが、土気地区と大きな捉え方をすると、まだまだできることがたくさんあるのではということです。
最後に、インターネット検索で得られる情報を次にあげておきました。ぜひ参考にしてください。
資料1:千葉市ホームページ:年齢別町丁別人口統計
平成9年から30年までの統計が出ています。とくに、町丁別の高齢化の状況が分かります。:
資料2:千葉市ホームページ:千葉市土気地区(第23地区)町内自治会連絡協議会
自治会の活動状況の一覧表が出ています。少しげに合わないところもありますが、大変参考になります。
資料3:町内自治会の法人化の手引き‐千葉市‐町内会・自治会の名義で、不動産などの資産の登記・登録が出来ます‐
法人化を勧めたらいい事例が分かります。管理に問題が起これそうな不動産(土地・建物)を持つ自治会への法人化の誘いです。第一自治会がこれにあたるか否かが問題です。
資料4:町内自治会【設立】ハンドブック
~設立の参考としてご活用ください~
会則などの作例があげられていますが、第一自治会のような歴史ある自治会は対象外と判断されますが、会長・副会長・監査の業務については参考になります。