続やっぱりミステリはキライだ


「涙」(乃南アサ著,新潮文庫)を読みました。
これも「ハゴロモ」に続いてチャーリーさんのブログで紹介されてたものです♪
http://be-smart.269g.net/article/17197383.html
すごく丁寧です,描写が。
人物,その時代の風俗,舞台となる場所等,
そのどれもが細部のディティールに拘って書いてあります。
文庫版で上下巻2冊となってページ数も多いですが,
読みだしたら驚くほどテンポ良く読み進められました。
全ては主人公を取り巻くキャラクターの悲惨な過去の思い出で語られるのですが,
その回想の中にも,現代の自分に戻った時にも驚きの展開が!
約2年間で変わる人柄。
成長もあれば苦悩ゆえの後退もあります。
一つの事件がもたらす大きな波紋。
巧みですねぇ,乃南アサさん。
読後感がスッキリとは言い難いのですが,
前回紹介した「ある少女に~」より余程サワヤカに読み終わることが出来ました。
そのかわり!
物凄くハマって読んでしまい,
ここ3日間ばかりまともに寝てないです。
眠いです!!
やっぱりミステリはキライだということにしておきます♪