読後感どろどろ

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「サファイア」(湊かなえ著,ハルキ文庫)を読みました。

文庫の帯にはこうあります。
「指輪,ブローチ,ピアス・・・ 7つの宝石を巡る,人間の愛と悪意と希望。」

湊かなえファンのボクにマイマザーが送ってくれたんですよ,ずいぶん前のことでしたが。
昨晩,ようやく読めました。

面白かったですよ♪
いや,面白かったってのは語弊がありますね。
物語に引き込まれてイッキに読んじゃいました。
お陰でドロドロな気分です。

そう,湊かなえ先生の文章はね,読後に鬱気分になること間違いなしです。
人が抱える心の深い闇をそれはそれは見事に描いてるからですよ。
そして登場人物が抱くダークな心境はボクのココロに共振してしまうからです。

でも秀逸なストーリーに魅かれて読んじゃうんですよねぇ。

読んだ後イヤに気分になるミステリ,略してイヤミスを沢山書いている湊かなえ先生,心を壊したりしないのかな?
ほんの少し心配になったりしましたけど,この短編集の中の「ガーネット」を読んでちょっとだけ判った気がします。

たまにですが心が救われるような作品を書いてるんですね。
ボクの想像ですけど,先生が自分自身を登場人物に投影してるんだと思えました。
そうやってバランスをとってるんだろうな。

この作者の作品,もっと読みたいです。

あ,そーだ。
この本をくれてありがとう♪