人柄と本


最近,よく本を読んでいます。
それも友人から借りて読んでいます。
今回借りて読んだのは,写真の左から
「人間仮免中」(卯月妙子著,イースト・プレス)
「純平、考え直せ」(奥田英朗著,光文社)
「カメが好き!」(みのじ著,Pヴァイン・ブックス)
の3冊。
「人間仮免中」はとてもディープです。
ドキュメントなので当然実話なのですが,
心をオロシガネで引っ掻かれるような痛みを感じます。
絵はヘタだけれども,魂の叫びが聞こえるようです。
“宝島社のこのマンガがすごい!2013”の第3位にランキングされるなど,
表現する技術が稚拙でも,伝えたい気持ちがホンモノならば
世間の評価も高くなるという良い見本ですね。
ボクが一番好きなのは表紙の絵です。
主役のお二人がとても幸せそう。
どうも著者の作の絵ではないのでは?
という疑惑も持っているのですがね。
「純平、考え直せ」は世の中の希薄なコミュニケーションについて思いを馳せました。
誤解を恐れずに極論するのであれば,
ネット上の匿名性の高い書き込みでも,
ある人物の行動について誰かが発言しているならば,
例えそれが中傷や誹謗であったとしても
無関心であるよりは良いのではないかということ。
現代社会において身の置き所を見つけられない,
今居る場所に息苦しさを感じている人々の
声にならないメッセージを受け取りましたね。
「カメが好き!」はひとつの愛のカタチなのでしょう。
カメに関する本は多数ありますが,
どれもカメの種類とその生態,飼育の方法等が
記載されいる図鑑的なものがほとんどです。
しかしこの本は“ただひたすらにカメが好き”としか書かれていません。
カメに会うために旅行に行くお話や,
収集したカメグッズの自慢などなど。
読んでて和みますよ。
深い愛を感じます。
ボクは人から本を借りて読むのが好きになりました。
本に書かれている物語だけでなく,
貸してくれた人のストーリーも感じ取ることが出来るから。
持ち主の人柄を思いながら読む本は面白いです。
そんなボクのオススメはコレ。

「ビブリア古書堂の事件手帳4 ~栞子さんと二つの顔~」
(三上延著,メディアワークス文庫)
第4巻のテーマはボクのスキな江戸川乱歩。
面白いですよ。

投稿者:

みらい

西森未来と申します。 カメラとベースの修行中です。 自転車が大好きです♪

“人柄と本” への6件のフィードバック

  1. 取り上げてくれてありがとぅ♪
    また良い本あればお貸し致しますね( ´ ▽ ` )ノ

  2. 今読みかけの本が3冊あって、予約している本が1冊あって、一番読みたい本はまだ発売されていなくて・・・・読書生活三昧ですw

  3. カメが好き!の本、面白そうですね。
    帯は、猪苗代湖の亀丸??
    ビブリア古書堂シリーズ、未読なので読んでみたいんですよねー。
    いずれ、読みます!

  4. >ながみー
    カメの本おもしろかったよ♪
    帯のカメ船は亀丸です!
    こんど乗りに行くよ。
    猪苗代湖ってカメ伝説が多いんだね。
    ビブリアおすすめだよ♪
    面白いよ。

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