古書を入手しました。
古書と言っても漫画なんですけどね。
「星の時計のLiddell」集英社,内田善美著。
「ぶ~け」という月間少女漫画に昭和57年6月号から
昭和58年8月号まで掲載されてたんです。
ずーっと欲しかった本で,ようやく手にすることができました。
なんでも作者が現在消息不明で,版元品切れ状態が続いてるんだそうで,
漫画なのに初版だと結構な額で取引されてるようですよ。
とりあえずレアなんです,レア♪
中学生の頃に読んだきりでしたが,
読み返した今でも当時の新鮮な感情が甦りますね。
表現が非常に詩的なんですよ,絵も文章も。
そして人間の生物としての進化の行く先等,
哲学的な内容が随所にちりばめられていると思いきや,
エルウッド・ブルース,フィリップ・マーロゥやエラリー・クイーン等の名前が出てきたりします。
この対比も作者の懐の深さを思わせます。
そして作者は作品中で宗教観についても触れています。
農耕民族は自然を自分達の都合の良いように変えてきた。
それが故に自然は信仰の対象になり難い。
逆に自然から命の糧を得ていた狩猟民族は,自然を崇める事が多い。
この考え方って面白いと思います。
作者は芸術系の大学でイラストの勉強をしていたハズですが,
このような概念にどのようにして辿り着いたのでしょうね?
肝心のストーリーはですね,
ヒマを持て余した資産家の息子が主人公で,
その友人が夢を見るんです。
いつも同じ夢を。
友人はいつしか夢に憑りつかれて,“夢”の方が自分を見ているのではないか
と思いだす。
そして夢に出てくる“家”を探す旅にでる。
主人公はその旅を共にする。
簡単に言うとこんなですが,
ベースにポオの詩や荘子の胡蝶の夢があるんでしょうね。
とても面白く,惹きこまれますよ。
大事にしたい本が増えました。
流石ミライさん
シャレオツですね~~♪
いいの知ってるわ!
>レッドさん
いやいや,アナタの方こそシャレオツじゃ
あ~りませんか♪
コレ,知ってました???
その時代は「ぶ~け」じゃなくて「プリンセス」読んでましたので、この作品は知りませんでした。
つか、あちこち流離ってる時期だったんでw漫画自体あんま読んでなかったかな(笑)
面白い本の紹介、またよろしくで~す♡
少女マンガで今手元にあるのは
魚喃 キリコ氏のだけですね~♪
当該作品は勉強不足で知りませんでした
面白そうですよね
読みたくなりました
『BANANA FISH』で有名な吉田 秋生氏も昔は好きでした
あと岡崎京子氏とかやまだないと氏とか好きでしたね~
やまだないと氏は独特のタッチが好きでしたね
>ユリコさん
面白いの見つけたら教えますね~♪
>レッドさん
流石にコレは古いですからねぇ。
BANANA FISHは好きですねぇ♪
吉田秋生先生好きです。
やまだないとさんはあんまり知らんのですが,
本当に絵が独特ですね。