機動の戦士 第一話


表示パネルの外気温は-40℃を示している。
「流石に冷えるな・・・」
夜半から降りしきる雪の中に起立させた白亜の巨体のコックピット内でミライは一人言ちた。
白亜の機体,THE-O。
元々は宇宙用に開発された機体だが,たった1機だけ千歳第七師団に配備された実験機だ。
第一次ネオジオン抗争,後にハマーン戦争と呼ばれるようになった戦時中,
ヘリウム3採集目的の木星巡航艦の中で開発されたモビルスーツだ。
ミライの乗機は戦争終結後,連邦軍がその技術データを元に製造したレプリカ機で,
その機動性を重力下,しかも寒冷地で使用する目的で再開発された曰くつきの代物だ。
「まったくダルい仕事だぜ・・・」
前線の視察および士気向上とやらのため,
ダカールからやってくるおエラ方の警護の任に着いてもう2日,
ただ雪原に立っているだけの任務に退屈しきったミライは欠伸交じりにつぶやいた。
「聞こえているぞ!ミライ大尉。」
突然スピーカーからユリコ艦長の鋭い声が響いた。
THE-Oの後方約10kmの位置に鎮座しているビッグトレー級陸戦艦「モンベツ」の女傑の声が容赦なくミライの鼓膜を直撃した。
「だって艦長,リムパ中将の到着はあと1時間後でしょ?なんだって2日も前から見張りなんてしてるんです?」
「黙って役目を果たせ!それとも歓迎演奏のラッパ隊にでも・・して・・・か?・・」
突如無線が途絶え,ミノフスキー粒子濃度を示すメーターの指示がレッドゾーンを指した。
「なんだ!?敵か!?」
つづく    ~かもしれない~
→第二話
この物語はフィクションです。
登場する人物,団体は元ネタが容易に想像つくかも知れませんが関係ありません。
当ブログに名前を連ねた方はご注意ください。
ですが関係ありません。

投稿者:

みらい

西森未来と申します。 カメラとベースの修行中です。 自転車が大好きです♪

“機動の戦士 第一話” への7件のフィードバック

  1. 良い感じで進んでいくのか?
    今のの展開楽しみです!!
    俺も出してねw

  2. オリジナル小説面白いですvキュベレイは陸戦向きじゃないから、出番はなさそうですね。
    ミライ大尉の今後の活躍に期待してます~

  3. >まどとしさん
    ファンが付いていたとは!?
    こりゃ続きを書かねば(笑)
    ところでコラボしませんか?
    ガンプラの写真,提供してください。
    てゆーかUPしてあるの勝手に持って行っていいですか?
    >ねこだんさん
    ここにもファンが!
    ありがとーございます!
    もちろん出演しますよ!
    >t太郎さん
    そお!
    近藤版ジオ,大好きなんです!
    >roseさん
    じつはかつて某ミクシで「きどうせんし」って小説というにもオコガマシイものを書いてまして・・・
    続編なんですよ,コレ。
    roseさんも出演する予定なんです(笑)

  4. キャーキャーキャー! もしかしてユリコってあたし?
    キャーキャーキャー!ヽ(^o^)丿←うざい! 少し落ち着け(笑)
    会社で読んでチョー興奮したんですけどー(((っo(≧∇≦)o)))
    違ったらぬか喜びだヌーン(´ω`)
    大尉!続きが読みたいでありまっス(`´ゞ

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