「ある少女にまつわる殺人の告白」(佐藤青南著,宝島社文庫)を読みました。
第9回「このミステリーがすごい!大賞」優秀賞受賞作品なんだそうです。
以前,湊かなえの本を2冊紹介しましたが,似たような手法が使われてますね。
主人公がそれぞれの登場人物にインタビューする場面しか書かれてません。
読み手は登場人物の回想シーンを想像するだけです。
最後の最後まで主人公の言葉は一切ありません。
児童虐待という重いテーマを扱って,
その部分の法律の矛盾点を深く掘り下げて書いてることや,
たくさんの人物のリアルな描写はとても旨いです。
そして物語として,とても良く出来てると思いました。
その分,エンディングの後味の悪さがいつまでも後を引きますね。
昔読んだ「六月六日生まれの天使」(愛川晶著,文春文庫)もストーリーが良かっただけに,
後味の悪さは極上でしたね。
その時の風味と同じくらいでしょうか。
ミステリって謎解きなら面白く読めるんですけど,
その手のモノには何故かハマれなくって・・・
読者の期待を大きく裏切るタイプのミステリを良く手にとってしまいます。
後味悪いの好きなのかな???
でもやっぱり読後感スッキリな方が良いんでしょうね。
ミステリはキライだって事にしておきます。
ちょっと読んでみたい気がしますね。
忙しいのも一段落したので読書もはずみそうです。
明日から檜原湖ファミリーサイクリングです。自走で行くので途中も楽しみですよ。 (^_^)
ミステリー大好きです!
オヤジが本読みなので子供の頃は赤川次郎に大ハマりでした。
言われてみると最近のミステリーは後味悪いかもしれませんね。
事件とか引きずったまま終わる話が多い感じ。
>ロータスさん
この本,面白いと言ったら語弊がありますが,良く書けてると思いました。
読みゴタエはありますよ。
サイクリング良いですねぇ。
ボクはまた自転車山登りしたいです♪
私信:メールありがとうございました。
>cooly85さん
ウチの両親は横溝正史ファンだったので,金田一幸助シリーズはかなり読んでました♪
最近のミステリは探偵モノとかないですよね。
この本,“告白”が面白いと感じたならオススメしますよ。
かみさんが貴志祐介のファンなんですが、やっぱり後味悪いです・・・
>高橋 一さん
この方,ホラーとSFの得意な作家さんですよね。
読んだことないですが後味悪そうですねぇ。
いろんな分野の本を読まれるのですね。ニガテな分野の本も読むことで何かを得られるなら、意味があるのではないかと思います。
>redpurpleroseさん
そんなにたくさんの分野に跨ってるわけじゃないですよ,たぶん。
ただ基本的にミステリは好きなんですよ。
でも,最近後味の悪いものにハマっちゃうんですよね。
この本も一晩で読み切っちゃいました,途中で止められなくて。