「The Cather in the Rye」(J.D.Salinger著,村上春樹訳,白水社)をようやく読み終わりました。
いやシンドかったですよ,ライ麦畑は。
ホールデン君のドロドロとした心象がボクにグサグサと突き刺さってきて。
「ホールデンがヒーローだ」って言う人が多いのもうなずけましたよ。
ボクも共感するところが多くありましたもの。
身につまされることも多かったんですけど・・・
作者のサリンジャーはどうやってホールデンを生みだしたのかなぁ?
ちょっと気になって調べてみたら,
サリンジャー自身,神経症を患ったことがあるようですね。
感情の動きや思考,そして行動や身体的症状等,
実体験無しには作りだせない描写だと思いました。
ホールデンはサリンジャーそのものなのかも。
大人の現実と子どもの夢の混在する象徴だって言う人もいますが,
彼の非合理的で根拠に欠けるのに強く確信している思考や,
不眠や頭痛等の身体的症状の表れとか,
ある種のメンタル不全なのかも知れませんね。
物語の最後で彼は精神分析医のカウンセリングを受けたことを示唆していますが,
その医者の診断結果が気になるところではあります。
ふむふむ
そこまで考察済みならば
河合隼雄と村上春樹の対談も読んでみて下さい!
ってみらいさんなら既読かな・・・・
深く考えることのできる小説のようですね。
私も早速読んで やられてみます。
>レッドさん
その本,一旦手にとって止めたんですよ。
ライ麦を読んでからにしようって。
これから読んでみたいと思います。
>チャーリーさん
コレ,かなりガツンと来ましたよ,ボクには。
まずはヤラれてみてください♪
ボクは精神分析医ではないですが,
診断するなら
「うつ病を併発した妄想型統合失調症」
だと思います。
「キャッチャー・イン・ザ・ライ」の本は途中で挫折して読まなくなった本でした(汗)最後まで読んでいないのですが、回りくどくなって読まなくなった気がします。きっと自分も本の主人公みたいに共感できるところがあったと思うけど、認めたくなかったんだと思います。
>redpurpleroseさん
この本,途中で挫折するのもムリないですよ。
やっぱりシンドイですもん,読むの。
主人公の感情の動きが全く理解できなくても,
共感できたとしても,ココロにダメージを負いますものね。
サリンジャーは良くこんなのが書けたと思います。