親友から写真集「さっちん」(荒木経惟,PHOTO MUSEE 新潮社)を頂きました。
アラーキーこと荒木経惟氏の原点と称される写真集ですよ。
昭和30年代の団地で遊ぶ子ども達が主役の写真集です。
これを観て「子どもを撮るってこーゆーコトだよな!」って思いましたね。
販売写真ばっかり撮ってて大事なことを忘れかけてました。
スクール写真,特に販売用に撮影する場合は平等性が大事だとされる世界。
時には全員を撮り漏れないようにするために,一人の最高の瞬間を逃すことがあったりもします。
だけど。
だからと言って自分でクオリティを下げちゃダメですよね。
そこにいる皆を撮影しなきゃと思うあまり,適当に切ったシャッターがないとは言い切れませんよ。
流石に「写ってりゃ良いでしょ」くらい適当なことはしませんけど。
もっと丁寧に“瞬間を待つ”ことをしなくちゃなって思い出せました,この1冊のおかげで。
カメラマンの自己満足ではあるのだけれど,このところ「今日の最高の1枚」が撮れなくなってたんですよね。
所謂スランプってヤツです。
でも大事なことを思い出して,ようやく光が見えてきた気がしますね。
この本をくれた親友に感謝ですよ,どうもありがとう。