“よしもとばなな”さんの「ハゴロモ」を読みました。
お友達のチャーリーさんが自身のブログでオススメされてたんです。
実は“よしもとばなな”はちゃんと読んだ事がなくて,
大昔,深夜にTVでたまたまやってた「キッチン」を観ただけなんですよ。
その映画があまりに風変わりで良かったので,「ハゴロモ」を読むことにしました。
なかなかにドロドロな人間模様なのに,童話的。
人間の汚い部分を描写しているのに,共感できる。
きっと誰しもが持っている心のスキマを埋めてくれるでしょうね,
この物語は。
そんな大人のファンタジーでした。
すべての登場人物に共感できる部分がありましたが,
ボクは特にキーパーソンである写真家の言葉にズキンときました。
以下,引用。
「山道にはとても魅力的なところがあるが,一線を超えると生きることと死ぬことの区別がなくなるところがある。そして,自分の心が弱いときには,たくさんの目に見えない存在が死の方にさりげなく人をひっぱろうとする。そこには呪いだとか,たたりだとかそういう,俺たちが安直に名前をつけてしまうような暗い感情はなく,ただそういうものだという感じなんだ。そこでは死の方がうんと自然なんだ。そういうものに囲まれたことが何回もあった。あの,寂しいようなぼうっとしたような,いつのまにか自分が乗っ取られる感覚は忘れがたい。そういう時に撮った写真は,人間が見たことのないものが実はたくさん入っていて,目に見えないエネルギーがぐっと濃縮されていて,濃すぎて人に嫌われるほどなんだ。」
コレを読んだ時,思い出しました。
「この感触,北海道の山道でボクが感じていたものと同じモノなのか?」
こういう写真をボクも撮りたいのです。
お~読まれましたか!
よしもとバナナさんて 私の中で漠然と考えていた事を
文字で表現してくれてること多数!
ほんと共感できる作家さんに出会えて嬉しい限りです♪
>チャーリーさん
良い本を紹介しれくれてありがとー!
なんだか共感出来ることが盛りだくさんでしたね♪
またナニか良い本があれば教えてくださいね。
よしもとばななは読んだことがないです。でもみらいさんが引用したカメラマンの言葉が印象的でした。
>redpurpleroseさん
先日,一歩間違えば死んでしまうかもしれない状況で写真を撮ってきました。
ワケあってココでは公開できませんが,そういう写真はやはり人の心の琴線を響かせる力があるようです。