本日紹介するギターはホントに意味が判りません。
ギブソンさんは何故コレを作ったのでしょうか???
そう!
コレ,こんな形でもギブソン製なんですよ!
どうやら80~90年代に生産されたけども,
人気が出なくて消え去ったモデルらしいです。
その名もMⅢ♪
って事はⅠやⅡもあったのか?
更に続くナンバーも存在するのか?
ボクには判りませんが,噂ではⅣがあるとかないとか・・・
ボクがこのギターに出会ったのは1997年の渋谷の楽器屋さんでした。
壁にかかっていたコイツをみて衝撃を受けましたね。
ストラトシェイプにスリーハムですよ!?
ま,コレをストラトシェイプって言ってしまうのも抵抗はあるんですが・・・
ビックリしましたね,見た目の下品さに(笑)
なんでこのカタチ???
意味が判らん。
ギブソンからしてみたら変形なのか???
ほら,ギブソンによくあるボディとネックのアングルが付けられてないです。
フェンダー的な作りですよね。
衝撃を受けてアタマの回路がショートしてしまったのか,
帰路に着くときにはこのギターを抱いてました♪
ところがですね,このギター
指版が幅広でネックが平べったい。
そのうえフレットが高くて弾き難いのなんのって・・・
HR/HM用に開発されたモノみたいで,Charvel社のフィーリングに似てますね。
24フレットまであることから高音速弾き重視な作りと思われます。
少なくともボクの好みではないです。
いや,使いこなせないだけですけど・・・
もっと技巧派ギタリスト向けなのでしょう。
そしてペグがまた扱いが難しい。
ギブソンオリジナルのシステムらしいですが,弦をまっすぐに張らないと
すぐにチューニングが狂います。
トレモロユニットも同じくです。
これまたギブソンのオリジナルユニットっぽいです。
アームを時計回りいっぱいに回すとフローティングがロックされるんです。
しかしロックの前後でチューニングが狂います。
しかもフローティングのバランスがとっても微妙で,
ちゃんとセッティングしないと1回のアーミングでチューニング狂います・・・
物凄くジャストなセッティングを出さないと
楽器として機能しない,難し~いギターです。
とんでもないワガママ娘ですな♪
なんでこんもの売りだしたんだ???
肝心の音はですね,とてもジャキジャキしたハイパワーな音が出ます。
それにトーンのツマミを引っ張ることでハムをシングル回路に切り替え可能なんで,
多彩な音作りが出来ますよ。
音は気に入ってるんですけど,どうにもプレイアビリティが悪すぎる。
ライブでは1回使っただけで,あとはレコーディングにしか使ってないです。
一時期売っちゃおうかとも考えましたが,
なんか今では少しだけ愛着が湧いてきた不思議なギターです。
見るからに変わってるギターなので、ショー受けするんじゃないかと思いますが、弾きづらいのは残念ですね。
>redpurpleroseさん
弾きづらいだけでなく,楽器として成立させるのが難しいギターなんです・・・
珍しいので,ギターのことを判る人には目立ちますね♪