またミステリを読んだので感想など。
直近に読んだ「涙」がとても良かったので,
またナニか読みたくなり本屋で物色してたんですけどね・・・
今回は残念なお知らせです。
なので簡単に。
読みましたよー!的なお知らせです。
読後の感想を言い合うのが好きなボクなので,
これらの作品について語り合う機会があれば幸いです。
「フリークス」(綾辻行人著,角川文庫)を読みました。
うーん・・・
なんか物足りない気がしましたね。
これはね,気味の悪い感覚を狙って書いてるのでは?
っていう考えが先に立ったのが原因ですね。
そしてミステリとしての謎に関しては,
ボクの敬愛する作家“夢野久作”先生の
「ドグラ・マグラ」に大きく影響を受けてると感じました。
その他にもいろんな有名作家さんのパロディが見受けられ,
新しい空気感を感じられなかったのが原因でしょうか。
人体改造にしても記憶障害にしても斬新ではなかったなぁ。
そして次。
「摂氏零度の少女」(新堂冬樹著,幻冬舎文庫)を読みました。
心理的外傷を負って妄想性パーソナリティ障害を引き起こした主人公の
猟奇的な行動を描いてます。
ですが,リアリティに欠ける感じが否めません。
物語中で主人公がパラノイアであることは書かれてないのですが,
その行動理念が非常に病的であることからボクはそう判断しました。
でも,心理的外傷の原因が弱く,
登場人物の動きや心象描写が非現実的な割りに,
グロテスクな描写に力を入れてるのがあざとく感じてしまいました。
上の2冊は誤解を恐れずに言うと,
ミステリ作家としての力量不足を感じてしまったのです。
残念でした・・・
さてラストはこの本。
「贖罪」(湊かなえ著,双葉文庫)を読みました。
湊かなえの前作,「少女」と「告白」がとても面白かったので,
書店に並んだ瞬間に購入しました。
巧いです。
やはり湊かなえは上手いです。
でも!
もちろんストーリーは違いますが,
前作,前々作と手法がおんなじだなーって。
これが初めての湊作品であれば,とても面白かったと思います。
しかしボクは「少女」と「告白」を読んでしまっていたんです・・・
それが敗因でしたね。
マンネリズムももっと続ければ味になると思うのです。
横溝正史の金田一耕助シリーズなど10作品くらい読めば,
11冊目からは最初の数ページでナゾが解けます(笑)
ですが「獄門島」も「悪霊島」も面白いんですよ♪
湊作品も10作品くらい同じ路線で書いてくれれば
ダシが利いてくるのではないでしょうか。
などなど,偉そうなことを書いてしまいましたがね,
読者はお金を払って本を読んでるんです。
このような感想を声高に言っても良いのではないでしょうか。
本屋さんで手にとって「お!これは面白そう♪」
と買って帰ってワクワクしながら読むんです。
立ち読みで全部読むワケにもいかないし,
ましてやミステリを最後から読むのも無作法ってもの。
なのでやっぱりミステリはキライです♪
でも当たりハズレがあるのも楽しみのウチなんですよね。
キライですシリーズ,いつかまた書きます。
その時までしばしの別れ。
たくさん読んでますねー!
私はだいぶ活字から遠ざかってしまってますが(^^;
当たり外れあれこれ言えるのは読んだ人だけの特権だと思います。
作家さんとの相性みたいなものもありますしね。
最後に読んだ本は「まほろ駅前多田便利軒」だったかな。
面白かったので、未読でしたら是非。
あと、漫画ですけど杉田圭の「超訳百人一首」も良質でオススメ (^^)
>ながみー
この3冊はずいぶん前に読んだんだけどね,
あんまりハマれなかったから今頃の感想文です。
この後,面白かった本の紹介するよー♪
あとオススメありがとう!
本屋で探してみます。
読み込んでますねー私は今読んでいる本が途中なので、なかなか読み終わらなくて困ってます。
>redpurpleroseさん
読んでますよー♪
ちっちゃいちゃんのピアノのお稽古の送迎をしてるのですが,
レッスンの間はずっと本屋さんにいるのです。