機動の戦士 第六話 ~焦燥~


「ミライ大尉はまだ着かんのか!?」
じれた声でユリコ艦長は怒鳴った。
「ミライ機は後1分です!トドマー機,敵機と接触!ドック守備隊のゼータプラスは既に会戦しています!」
オペレーターの丁・太楼が負けじと叫び返す。
「ドック付近にさらに2機!ギラ・ドーガタイプです!」
なんだと?
我が隊から,これ以上の戦力は割けんぞ・・・
ユリコは親指の爪を噛みつつ思案した。
今回の敵の目的はなんなんだ?
リムパ中将の暗殺の陽動にしては,襲撃の場所が稚拙すぎる。
罠だとしても皆目,目的の見当がつかん・・・
「丁少尉,ミライ大尉に伝えろ!敵の動きがおかしい。」
ユリコは現場に向かえないもどかしさに苛立ちながら,
レーダーのモニターを睨み返した。
「ミライ大尉,聞こえているか? さらに敵機増!ギラドーガが2機だ!」
「了解!丁少尉。ドックの守備隊にもあと30秒で着くと伝えてくれ!」
つづく
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この物語はフィクションです。
登場する人物,団体は元ネタが容易に想像つくかも知れませんが関係ありません。
当ブログに名前を連ねた方はご注意ください。
ですが関係ありません。

投稿者:

みらい

西森未来と申します。 カメラとベースの修行中です。 自転車が大好きです♪

“機動の戦士 第六話 ~焦燥~” への3件のフィードバック

  1. 司令室の緊張感が伝わってくるようで、ドキドキしました。ミライ大尉が到着する前に落とされる機体があるのかな(わくわく)

  2. >t太郎さん
    お待たせしました!
    これで大体,登場人物は全部でたハズです。
    >roseさん
    そりゃもお,貴女の活躍で♪
    実はこのオハナシの核心は既に出来上がっていて,
    そこにつなげるのに四苦八苦してるとこです。
    核心部分は二つあって,
    ココロを削りながら書き上げました(笑)

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