第一種戦闘配備の警報が鳴り響く中,ネコサーマ・ノダーンはヘルメットのバイザーを半分開けたままキャットウォークを駆け抜け,ミッドナイトブルーに塗装された量産型Zガンダム“ゼータプラス”のコックピットに飛び込んだ。
「一体どこから現れやがった?」
第一次ネオジオン抗争以後,地球圏での戦闘は起きてはいない。
シャアの反乱も失敗に終わった今,地球上において連邦に楯突こうなどという輩はいないものと考えられていた。
そのため,1年戦争当時のジオン公国軍で正式採用されていた水陸両用機の構想は既に絶えて久しい。
現在の連邦地上軍にとって,海からの敵の侵入などまさに寝耳に水と言っていいだろう。
「ネコサーマ中尉!敵MSの素性が判った。ヤツは1年戦争の生き残りだ。」
管制室からの指示がスピーカーから流れる。
サブモニターに敵MSのデータが転送されてきた。
ズゴック・エクスペリメント。
ジオン公国軍がジャブローに侵攻した際に採用されていた水陸両用MSの発展型である。
しかしいくら発展型とは言え,クラシックカー並のスペックであることには変わりない。
「1年戦争だって?そんなロートルがまだ現役なのかよ・・・」
ネコサーマは連邦上層部が“ガンダム神話”を鵜呑みにして開発した量産機のスロットルペダルを踏み込み,人型ではないMSで滑走路を疾走した。
飛行形態で出撃した群青の機体は,ものの1分もかからずにズゴックEを目視で確認できる位置まで到着した。
冬の海を連想させる塗装が施された敵機は,既に埠頭に上陸していた。
「灰色カエルが陸の上で何ができる!」
ネコサーマは戦闘機のシルエットをした乗機を人型に変形させ,ズゴックの進路上に着地した。
その刹那,ズゴックはその鈍重さを具現化したかのような機体を跳躍させた。
魂をも大地に張り付かせようとする重力というものをまるで感じさせないように。
「・・・っ!速い!」
肌にザワザワした寒気を感じながらネコサーマは,
対峙している相手が只者ではないことを直感した。
つづく ~時々は更新します。忘れてはいません~
第三話← →第五話
続編お疲れ様です!!!!
量産型とは言え、Zと戦闘ができるなんて思いませんでしたvズゴックで思い出すのが、1年戦争のときにジャブローに侵攻した赤い機体(シャア専用スゴック)です。かなりインパクト残ってますから、これからの活躍に期待です!わくわく!
俺 来たぁ~
ネコサマーは、ニュータイプじゃないので苦戦か!?
次回が、楽しみだ
ジャブローのジムみたいに腹刺されないように頑張れよ
>roseさん
ご愛読ありがとうございます!
手持ちのガンプラで搭乗機を決めているのでどうしても制限されてしまうのです。
でも,Z vs ズゴックならムリはないかなって思います。
ZZでもズゴック出演していたし。
今後,ローズ少尉がボクの頭の中でどう動くか,自分でも楽しみです。
あ,重複分削除しました。
>ネコサーマ中尉
流石にボクのZプラスのハラに穴はあけたくないので,ジムのような展開はないです(笑)
でも物語の盛り上がりとして,ここでズゴックが負ける訳にはいかないので・・・
二階級特進はナシにしておきます♪