血の関係性

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

「ビブリア古書堂の事件手帖7 栞子さんと果てない舞台」(三上延著,メディアワークス文庫)を読みました。

情緒あふれる鎌倉を舞台に,古書と人との謎を紐解くビブリオミステリシリーズの第7弾にして最終巻ですよ。

ネタバレになるのでストーリーの詳細には触れませんが,親と子の関係性についてずいぶん考えさせられる内容でした。

んん?
なんか既視感のある文章ですねぇ。
ま,書いてる人が同じなんでしょうがないことなのでしょう(笑)

主人公の栞子さんとその母,智恵子。
そして智恵子の父。
対立しあいながらも何処かに愛のような感情が見え隠れしてるようです。

他人と違って断ち切ることの出来ない縁。
それだけに難しい感情が渦巻くことにとても共感してしまいました。

好きとか嫌いって紙一重だとは思います。
それならネガティブな感情は出てこない方が良いのに,そうはいかないんですよねぇ。

難しいですね,いろいろ。

このシリーズ,ボクが読んだことのある本がたくさん出て来てとてもオモシロかったのですが,今回はまだ読んだことがないシェークスピアの作品がキーになってました。

一度くらい読んでみようかな,4大悲劇でも♪

 

不公平な世界

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

「真夜中のパン屋さん 午前4時の共犯者」(大沼紀子著,ポプラ文庫)を読みました。

真夜中に開店する不思議なパン屋さん「ブランジェリークレバヤシ」を舞台にした人気シリーズの第5弾にして最終巻ですよ。

ネタバレになるのでストーリーの詳細には触れませんが,家庭や家族の在り方についてずいぶん考えさせられる内容でした。

そして登場人物の1人が言うんですよ。
「人の人生はビックリするほど不公平だ」って。

この言葉,とっても実感してしまいました。
確かにこの世界には不公平があふれてるよなぁって。

生まれた時に配られたカードで勝負しなきゃいけないのが人生だって解ってはいるけれど,その手札の差って大きいなぁって。

だからって自分が不幸だなんて感じたことはちょびっとだけですけどね(笑)

最終巻のお話はそんな不公平感も飲み込めてしまえるようなストーリーですよ♪

ただなぁ,美味しいパンの描写が少なかったよなぁ,今回。
そこが残念だったかも。

大沼紀子先生の作品は読後感が爽やかですよ。
安心して読める本は良いですね♪

25周年だって

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

「魔法陣グルグル2 07」(衛藤ヒロユキ著,ガンガンコミックスONLINE)を読みました。

25周年なんですねぇ。
そして3度目のアニメ化ですって。

その昔,「ロックギターの初歩の初歩」って教則本がありましてね,デビュウ前の衛藤ヒロユキ先生が挿絵を描いてたんですよ。
実はその頃からのファンでした(笑)
面白いテイストの絵を描く人だなぁって。

最新作も変わらずの安定感のあるファンタジーギャグで面白いです♪

15歳年下の妹も面白がってましたが,今ではムスメがめっちゃハマってます。

ロングヘアーの価値観

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

職業柄,幼稚園児とお話する機会の多いボクです。

で,良く言われるんですよ。
「なんでオトコなのに髪の毛長いの~?」
「男なのに髪の毛長いのキモーイ!」

個人の感想なんでね,スキキライはそりゃあるでしょ。
そんなのは気にしないから良いんです。

でも思ったワケですよ。
人生経験の少ないお子様がこんな風に感じるのって,天性の感性なの?
それとも後天的に付与された価値観???

やはりボクは後者だと思うんですよ。
「男は短髪」って考え方を無意識のうちに他者から植え付けられてるのでしょう。

そう考えるとこの世の中はまだまだ住み難いなぁ。
髪の毛を伸ばすのが好きなだけなんだけどなぁ。
あと可愛い服を着るのが好きなだけなんだけどなぁ。

ちなみに冒頭の写真は数年前に親友から貰った本です。

「ボクらの時代 ロングヘアーという生き方」(みうらじゅん,高見沢俊彦,リリー・フランキー著,扶桑社)

これまたオモシロイですよ♪

 

ピーマンでもイケるんだ

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ピーマンのゴマ和えを作ってみました。

「ピーマンでもゴマ和え出来るんだ!?」
っていうのが率直な感想でしたよ。

美味しかったですよ。
でもちょっとゆで時間が長かったかな?
歯ごたえがもう少しあっても良かったかも。

さてさて,このレシピはいつものクックパッドじゃないんですよ。

マイマザーが「コレ面白いから読んでみ!」って送ってくれた本に載ってたのです。

「植物図鑑」(有川浩著,幻冬舎文庫)を読みました。
実写映画が公開中ですね。

いわゆる“落ちもの系”って言われるジャンルの物語ですよ。
このジャンルで最も有名なのは「天空の城ラピュタ」ですかね?
男の子の前に突然,女の子が“落ちて”きてストーリーが動き出すファンタジーです。

そお!
ファンタジーなんですよ。
大人になった薄汚いココロで読むと
「こんな上手い話,どこの世界にあんねん!?」
となってしまいガチなヤツです。

それでも面白かったです。

主人公の心情の描き方が上手いんですよね。
とっても共感してしまいましたよ。

それにお話に出てくる料理がとっても美味しそうで🎵

つられてピーマンのゴマ和えを作ってしまいました。
このゴマ和え,今後も作ると思います。

その都度,イツキとさやかの物語を思い出すんだろうな。
有川先生,その辺りも巧いですね🎵

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

見えるかな?

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

「3001年終局への旅」(アーサー・C・クラーク著,伊藤典夫訳,早川書房)を読みました。

こないだから読み始めたオデッセイシリーズ,ようやく完結ですよ!
いやぁ,壮大なSF作品ですねぇ。
全てのナゾは解けたし,アーサーが人類に対して抱いていた希望も理解できた気がします。

しかし・・・
最近は科学考証がしっかりなされたハードSF作品って少ない気がしますよ。
そーゆーの,流行らないんですかね???

今の子ども達が読む本にも,未来予想図って載ってないのでは???
ボクが子どもの頃に読んでいた本には,21世紀の世界はこんなだよ!って,空飛ぶクルマとか,透明のチューブでできた高速道路とか,家族で宇宙旅行などなど,キラキラ輝く世界感が掲載されてたのになぁ。

科学の進歩って停滞してるのでしょうか???

それはともかく子ども達が夢見る未来だけは,キラキラであって欲しいのです。

そんなワケでモノリスでも見えないかなぁって月を覗いてみましたよ♪

0V6A4008

そういえば昨日はストロベリームーンって赤い月が見れたんですね。
見逃しちゃったなぁ,残念!

今からだと6年前

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

先日から読み始めたアーサー・C・クラーク,今は「2010年宇宙の旅」の真ん中くらいです。
2010年といえば今から6年前。
この作品が書かれたのは1982年なんですね。

で,読んでたらですね,またまたビックリな描写がありまして。
ストーリーの中でね,中国政府が木星の衛星「エウロパ」の領有権を主張して,世界中からバッシングを受けるんですよ。

アーサー先生,貴方がこれを書いて34年を経た今,南沙諸島で同じようなことが起こってますよ。
人類が宇宙に出るにはまだまだ時期尚早に思えてなりません。

人の革新ってのはムズカシイんですね。

ん?
そーいやガンダムの世界では人々が宇宙に出たからこその革新だっけ???

やっぱり宇宙に行かなきゃね(笑)

15年前だったんだね

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

🎵ド~~~ソ~~~ド~~~ ちゃら~~~ でんどんでんどんでんどんでんどんでん🎵

ムスメが「ツァラトゥストラはかく語りき」を口ずさんでたんですよ。
SF映画史に燦然と輝く名作「2001年宇宙の旅」の冒頭で使用されたアレですよ。

なんでね,
「お!2001年って映画で使われた音楽じゃん🎵」
って言ったら,
「どんな映画???」
って。

簡単に言っちゃうと「でっかいスマホみたいな石板が人類の進化を促すお話」なんだけど・・・

大好きな映画監督スタンリー・キューブリックと大好きなSF作家アーサー・C・クラークの作品をこんな一言で片づけて良いのか???
いや良くない。

なもんで文庫版の2001年を引っ張り出してきて再び読み始めました。
まだ冒頭部分をちょっと過ぎたくらいのとこですけど,1968年の作品とは思えない描写ですよ。

例えばスペースシャトル内でフロイド博士が使ってる“ニュースパッド”なるアイテム。
コレ,そのまんま現代のタブレット端末じゃないですか!

2001年って2016年の今からだと15年前だけど,60年代の想像の世界がちゃんと創造されてますよ。
あとは木星に有人探査船を送り込めればオッケーですね。

スゴイなアーサーの未来を見据える眼力🎵
これ読み終わったらスタンリーの2001年も観たいゾ🎵

でもストーリーが難解すぎてムスメに説明する自信はありません。

読後感どろどろ

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

「サファイア」(湊かなえ著,ハルキ文庫)を読みました。

文庫の帯にはこうあります。
「指輪,ブローチ,ピアス・・・ 7つの宝石を巡る,人間の愛と悪意と希望。」

湊かなえファンのボクにマイマザーが送ってくれたんですよ,ずいぶん前のことでしたが。
昨晩,ようやく読めました。

面白かったですよ♪
いや,面白かったってのは語弊がありますね。
物語に引き込まれてイッキに読んじゃいました。
お陰でドロドロな気分です。

そう,湊かなえ先生の文章はね,読後に鬱気分になること間違いなしです。
人が抱える心の深い闇をそれはそれは見事に描いてるからですよ。
そして登場人物が抱くダークな心境はボクのココロに共振してしまうからです。

でも秀逸なストーリーに魅かれて読んじゃうんですよねぇ。

読んだ後イヤに気分になるミステリ,略してイヤミスを沢山書いている湊かなえ先生,心を壊したりしないのかな?
ほんの少し心配になったりしましたけど,この短編集の中の「ガーネット」を読んでちょっとだけ判った気がします。

たまにですが心が救われるような作品を書いてるんですね。
ボクの想像ですけど,先生が自分自身を登場人物に投影してるんだと思えました。
そうやってバランスをとってるんだろうな。

この作者の作品,もっと読みたいです。

あ,そーだ。
この本をくれてありがとう♪

買っちゃった♪


やっぱり買っちゃいますねぇ。
どうにも抗えないチカラがありますよ,この先生の作品は。
「ファイブスター物語 デザインズ5 リッター・ピクト」(永野護著,株式会社KADOKAWA)と,
「月刊ニュータイプ 3月号」(株式会社KADOKAWA)
を購入しちゃいました。

永野護先生は80年代頃からアニメ作品のメカデザイン等で活躍してる方。
ボクはそのデザインのカッコ良さにシビれましてね,未だにファンを続けているワケです。
特にね,「機動戦士Zガンダム」に登場するモビルスーツ“キュベレイ”の意匠は尋常じゃないです!!!

ちなみにコレがボクが作ったプラモデルのキュベレイです♪
あ,話が逸れた。
その80年代に始まった連載作品「ファイブスター物語」のいわゆる設定資料集がリッター・ピクトです。
で,休載してた連載がスタートしたのがNEW TYPE3月号!
どーしても読みたくて買っちゃいました。
設定資料集は読み応え,見応えありましたよ~♪
うお!
そーゆーことだったの???
とか,
ぎゃ~!
あのキャラのこんな姿が~!!!
とか。
再開した連載もイイ感じです。
早く次が読みたくなってます。
来月はF.S.Sの30周年なんだそうで。
先生,どうかお願いです。
最後まできっちり読ませてくださいね♪