「ビブリア古書堂の事件手帳5 ~栞子さんと繋がりの時~」
(三上延著,メディアワークス文庫)
を読みました。
古本屋のお姉さんが探偵バリの活躍をする人気シリーズの最新作です。
TVドラマ化されたりコミカライズされてるので,ご存知の方も多いのではないでしょうか。
今回はですねぇ,物語の前半部分に手塚治虫の人気を不動のものにした名作,
「ブラックジャック」が大きく関係しているんですよ。
実はボクのウチには死んだ親父から受け継いだ「ブラックジャック」があるんです。
少年チャンピオンコミック版です。
これらのコミックは子どもの頃から何度も何度も読みましたよ。
ほとんどのエピソードを記憶するくらい読み込みました。
小学生の頃に繰り返し読んだマンガが,
こうして今の自分が読んでいる小説に取りあげられていることに軽い興奮を覚えましたね。
栞子さんの物語には,「ブラックジャック」の4巻がクローズアップされています。
この4巻,初期と後期では収録されているエピソードが違うのですよ。
“第37話 植物人間”は初期に発行されたものだけに掲載されているのです。
なんでかというと“ロボトミー”という用語の意味を誤用していたことが原因で,
手塚先生自らこのお話を削除してしまったからです。
その第37話のストーリーがこの小説のキモになってます。
とても面白くてあっという間に読んじゃいました。
「ビブリア古書堂」シリーズは何故かボクの好きな本,
ボクが読んだ本が多く登場するので毎回とても楽しみにしてるのです。
そして栞子さんの恋の行方も気になるトコロであるのですよ♪
早く次の巻が読みたいですね。
あ,今回「ビブリア」を読んで気がついたんですけど,
少年チャンピオン版の「ブラックジャック」って全25巻なんですよ。
よくよくボクの蔵書を見たら1冊ないじゃあ~りませんか!
是が非でも入手しないといけないですね!!!
カテゴリー: 読み物
シリーズのジレンマ
「のりりん 8」(鬼頭莫宏著,EVENING KC;講談社)を読みました。
ヒルクライムのエピソードが終わって,
レースに参加するまでのオハナシが始まるのですが,
ボク,なんとなくこのレース編があんまりスキではありません。
ホントなんとなくの理由なんですけどね。
でも連続してるマンガなので買わないワケにもいかず,
購読しています。
好きではないと言ったけれど,全体的なレベルは高いので
オススメ作品であることには変わりないですよ。
理論武装が好きな自転車乗りには特にオススメです!
これから自転車を始めようってヒトにも良いかも♪
ゆめのあと
「真夜中のパン屋さん 午前3時の眠り姫」(大沼紀子著,ポプラ文庫)を読みました。
これは真夜中のパン屋さんシリーズの最新作にして4番目の作品。
以前のシリーズはコチラ↓↓↓のブログで書いてます。
http://futurewestwoods.makusta.jp/e208957.html
今回も親と子の関係,それぞれのエゴについて,
とてもヘビーに描かれていました。
それを美味しいパンの描写によって,優しく包み込んでいるのですが
今回はナニか悪い夢の後のような読後感。
「言葉の呪い」ってキーワードがとても引っかかったのですよ,ボクのムネに。
しかもシリーズ物のサガなのでしょうけど,とても次回が気になる終わり方でした。
早く次回作を読んでスッキリしたいですね。
さて,この作者,この作品もオススメですよ。
「ばら色タイムカプセル」(大沼紀子著,ポプラ文庫)です。
老人ホームに住む方々と13歳の少年と少女の関わり合いのなかで,
人生観について,やはりヘビィに描かれていますよ。
豪奢なバラ園の下に埋まっているもの,それは人生そのものだったのかも知れませんね。
歪んだ感情
「薄花少女①」(三浦靖冬著,IKKI COMIX)を読みました。
ちなみにタイトルは「はっかしょうじょ」,作者は「みうらやすと」って読みます。
繊細で優しいタッチの絵を描くこの人,ボク好きなんですよ。
でもね,ストーリーは歪んだ感情の上に乗っかってます。
80歳のおばあちゃんが8歳くらいの少女に若返るお話。
現代なのに昭和40年代の雰囲気な背景。
やはり何処か歪んでるんですよ。
この作者,アダルトな作品も描いてますが,
それもかなり歪んでます(笑)
でもね,オススメです。
カワイイお話ですよ。
やっと出た
「アステロイド・マイナーズ2」(あさりよしとお著,徳間書店)を読みました。
この本ね,発売延期になってから1年以上を経てようやく発刊されました。
まったくこの人はナニをやってたんでしょうね?
それとも出版に関してなにか事情があったのでしょうか?
ご存知の方がもし,いらっしゃれば教えて頂きたいです。
ずーっと待っていたのだから。
さて,感想。
完璧な科学考証でSFの“ワンダー”な部分を完膚なきまで叩きのめしてます♪
要は宇宙では“ガンダムの様な動き”はムリなんだよ~ん!
てなことをユーモア溢れるマンガで教えてくれてるんですよ。
科学知識を持たないアニメヲタクやSFファンを敵に回すかのような
歯に衣着せぬモノ言いは潔過ぎてかえってキモチイイくらいです♪
ボクはスキですよ,このマンガとこの作者。
ホールデン君の診断
「The Cather in the Rye」(J.D.Salinger著,村上春樹訳,白水社)をようやく読み終わりました。
いやシンドかったですよ,ライ麦畑は。
ホールデン君のドロドロとした心象がボクにグサグサと突き刺さってきて。
「ホールデンがヒーローだ」って言う人が多いのもうなずけましたよ。
ボクも共感するところが多くありましたもの。
身につまされることも多かったんですけど・・・
作者のサリンジャーはどうやってホールデンを生みだしたのかなぁ?
ちょっと気になって調べてみたら,
サリンジャー自身,神経症を患ったことがあるようですね。
感情の動きや思考,そして行動や身体的症状等,
実体験無しには作りだせない描写だと思いました。
ホールデンはサリンジャーそのものなのかも。
大人の現実と子どもの夢の混在する象徴だって言う人もいますが,
彼の非合理的で根拠に欠けるのに強く確信している思考や,
不眠や頭痛等の身体的症状の表れとか,
ある種のメンタル不全なのかも知れませんね。
物語の最後で彼は精神分析医のカウンセリングを受けたことを示唆していますが,
その医者の診断結果が気になるところではあります。
・・・痛い
先日傷めたクビが悪化しました・・・
タダの寝違いだと思ったんだけどなぁ。
痛みが出てから一週間。
鍼灸院にも行きました。
しかーし!
金曜の夜から激痛。
痛みどめを飲んだら土曜日は寝てる間に過ぎ去りました。
本日,日曜日はまだ痛い・・・
明日はロングライドしたかったけど,ちょっとムリかなぁ???
さて,首が痛かったこともあって晴耕雨読してましたよ。
ていうかイマイチ意味が違いますよね。
晴“走”雨読が正解かな?
ちゃんと働いていたワケだし。
そしてもっと正確には“雨読痛読”ですな。
もはやダジャレでもありゃしない。
「山手線探偵2 まわる各駅停車と消えた初恋の謎」(七尾与史著,ポプラ文庫)
を読みました。
相変わらず人物の設定が面白いです。
そして山手線の各駅の描写もしっかり入ってて,旅ミステリ要素も上昇。
しかしながらミステリが若干稚拙でねぇ。
読んでてナゾがバレバレなのはちょいと残念。
総合評価は中の上ってところでしょうか。
で,次はコレ。
「のりりん 7」(鬼頭莫宏著,EVENING KC;講談社)
を読みました。
自転車素人さんが主人公のマンガなので,作者は難しいんじゃないですかね。
自転車的な動きが少ない中,
自転車の魅力を伝える絵を描かなければイケナイなんて。
今回は人間ドラマが大きく動き出して読みゴタエありです。
良いとこで次回に持ち越されますが。
で,今はコレ。
「The Cather in the Rye」(J.D.Salinger著,村上春樹訳,白水社)
を読んでます。
「ライ麦畑でつかまえて」ですよ。
なんか古典が読みたくなって。
まだ3分の1くらいですが,青春の苦いところがビシビシ伝わってきますね。
明日,まだ首が痛かったらサリンジャーに浸かっていようと思います。
晴耕雨読
雨が多いですね。
水不足か?
と言われてたけど,これで解消すれば良いのですが。
でも台風はカンベンしてほしいところ。
そんな中,
「山手線探偵 まわる各駅停車と消えたチワワの謎」(七尾与史著,ポプラ文庫)
を読みました。
若い人向けの軽いミステリーです。
なんかねぇ,設定とか面白いんですよ。
山手線を事務所代わりにしてる私立探偵のオハナシで。
ミステリーのテクニックも良いと思いますよ。
文章力はあるのです。
が,もう少し人物の心理描写を深くまで追及して欲しいかな。
殺人に至る動機は分かるけど,
そうせざるを得なかった苦悩みたいな部分を書いて欲しいですね。
そのほか,殺される側の気持ちの動きとか。
そのあたりを敢えて書かないことが若い人向けってことなのかも知れません。
それでも面白かったですよ,イッキに読めたし。
明日も雨のようですね。
なので
「山手線探偵2 まわる各駅停車と消えた初恋の謎」(七尾与史著,ポプラ文庫)
を読もうと思います。
想像する音楽
「世界よ踊れ~歌って蹴って!28ヶ国珍遊日記~ アジア・中東・欧州・南米篇」
(ナオト・インティライミ著,幻冬舎)
「世界よ踊れ~歌って蹴って!28ヶ国珍遊日記~南米・ジパング・北米篇」
(ナオト・インティライミ著,幻冬舎)
この2冊を読みました。
けっして文章は上手くないです。
でも,人柄やその時の感情は伝わってきますね。
この人のように旅がしてみたいなぁ。
旅の途中ではなくても,この人のように他人と接してみたいなぁ。
最近良くナオトさんの音楽がTVから聴こえてきますけど,
世界の各地で作った歌も聴いてみたいです。
本を読みながら,どんな歌を作ったのか想像してました。
その想像とホンモノのギャップを感じるのも楽しいと思うのです。
この本のお陰でボクの音楽に対するアプローチも変わる気がします。
第2弾!
「ダース・ヴェイダーとプリンセス」(ジェフリー・ブラウン作,とみながあきこ訳,辰巳出版)を読みました。
いやはや娘をもつ父親という立場から,
ヴェイダー父ちゃんの気持ちが痛いほど判ります!
ウチのちっちゃいちゃんもティーンエイジャーになったら
こんなんなんだろうか???
ともあれボクもこんな強い父ちゃんを目指したいですな♪