事務所前の職員靴箱の上に、春の優しさを伝えるような色のボケの花の鉢が置かれています。
よ~く見るとその下にとっても小さな5㎝ほどのすみれが咲いています。
一瞬ボケの華やかさに見とれて、すみれに気づいた人はほとんどいません。
入園式当日「きれいねぇ」と立ち止まった保護者の方がいました。「ボケ、きれいな色ですよね」「ボケもきれいだけど、この小さな花がねぇ」と。本当に小さな可憐な魅力的な花です。
このかわいらしいすみれは、目立つ花木の下で目立たずにひっそりと咲いているけれど、鉢のきわにそれでもしっかりと逞しく咲いています。子ども達も各々です。
大輪もあれば中も小もあるけれど大輪には小のようなかわいらしさはありません。
きれいでも温室の花には石の門柱の下等から咲き出す、そんな強さもまたありません。
各々に各々の花の良さを持っています。
子ども達も同じです。
そんな小さなすみれの花に目を留めて下さった保護者の方と新年度を迎えられたことを嬉しく思いつつ、ホールの入園式へと足を運んだ朝でした。