2010年3月26日(金)9時30分 マリヤ保育園ホール
ご卒園おめでとうございます。
小さな子供は、この世に生まれてくるときに天の思い出を携えてくるのだと言った人がいます。年月がその思い出を徐々に奪い去っていく、そしてついに人は地につながれて天を忘れるというのです。子供たちはこの保育園で過ごす中で、讃美歌を歌い、お祈りし、聖書のお話をたくさん聞きました。ですから保育園で過ごした時間というのは、人生という大きな海に漕ぎ出す第一の準備段階に、改めて天の思い出をしっかりと胸に刻んだひと時と位置づけられるかもしれません。
子供たちはこれから小学生、中学生、高校生、大学生となっていきます。小学生の時期は何がどれだけ上手に、早く出来るようになったかよりも、好奇心、探求心、自立心、粘り強さ、思いやりの心といった目に見えない心、人間を超える存在への謙虚さを育むことがとても大切です。目先の点数に目を奪われず、心を育てることを大切に子どもに関わってください。大切なお子さんを卒園までマリヤ保育園にお預けくださったことに心からのお礼を申し上げます。
卒園していく子供たち、また保護者の皆さんの上に、これからもかわらず、神様の豊かな導きと祝福がいつもあることをお祈りしています。