ローマ字日記 石川啄木

頬につたふ
なみだのごはず
一握の砂を示しし人を忘れず

 石川啄木の歌集『一握の砂』の第二首
です。

 『一握の砂』は、1910年に発行され
ました。
 その前年の四月から六月にかけ、
『ローマ字日記』が書かれています。

 それによると、4月9日は桜が九分
咲き、4月13日は二度寝をして
起きたのが11時だったため会社を
休んだようです。

 12日は、次のように綴られています。

 今日も昨日に劣らぬうららかな
一日であった。風なき空に花は
三日の命を楽しんでまだ散らぬ。
   < 中略 >
 人に愛せらるな。
 人の恵みを受けるな。
 人と約束するな。
 人の許しを乞わねばならぬことを
するな。
 決して人に自己を語るな。
 常に仮面をかぶっておれ。
 いつ何時でも戦の出来るように
いつ何時でもその人の頭を叩き得る
ようにしておけ。
 ひとりの人と友人になる時は、
その人といつか必ず絶交すること
あるを忘るるな。

 1910年に大逆事件が起きると、
真相を究明しようと奔走します。
 そして、『悲しき玩具』の出版が
契約された四日後でした。

 1912年4月13日 永眠
             享年 二十六

takuboku  shiki  kyoshi  syashin

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     前回の問題 解答
  「トド」と「ジュゴン」です。

 

     今日の問題
 石川啄木がローマ字で日記を書いた
理由は、何でしょう。

 

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