雄国カルデラの外輪山を一周しようと、
山に入りました。
< 予定 >
A 八方台登山口
B 猫魔ヶ岳
C 猫石
D 雄国沼休憩舎
E 雄国沼展望テラス(金澤峠)
F 保健保安林入り口
G 厩岳山
C 猫石
B 猫魔ヶ岳
A 八方台登山口
八方台登山口Aから猫魔ヶ岳Bまでの
登山道では、リーン リーン と登山者の
携帯する鈴の音が響いていました。
猫魔ヶ岳Bから雄国沼休憩舎Dまでの
登山道では、チャリーン チャリーンと
鈴の音が一段と響き渡っていました。
![](http://blogs.makusta.com/kaishin/wp-content/uploads/sites/338/2016/02/kumassogunimuma.jpg)
雄国沼休憩舎Dで昼食を摂った後、
外輪山周回コースの西側を進みます。
雄国沼展望テラス(金澤峠) E から、
保健保安林入り口 F、厩岳山 G を経て、
猫石 C に至る道は、『山と高原地図』には
載っていても、多くの観光案内には
載っていません。
AからDまでは、鈴の音や登山者の話し声が、
絶えませんでした。
DからE、Fを通る道は、まるで別世界のように、
静まり反っています。
AからDまでは,長雨の後で
滑りやすくなった細い登山道です。
DからE、Fを通る道は、車が通れる
広くなだらかな道です。
登山者がたくさん通る方が細い「登山道」で、
登山者が誰一人として通らない方が広い
「林道」とは・・・と、思っていた矢先でした。
10mほど先で、誰かが路面に向かって捜し物を
しているようです。
コンタクトレンズでも落としたのだろうか。
頭は、地面すれすれ。
それにしても、高そうな毛皮。
毛もフサフサしている。
上着だけじゃないぞ。
ズボンまで毛皮だ。
じゃあ、靴は・・・
靴は履いてない。
![](http://blogs.makusta.com/kaishin/wp-content/uploads/sites/338/2016/02/kumassyamamichi.jpg)
登山者じゃない。
人間じゃない。
くっ、
くっまっ、
熊だ、
黒熊だー。
それまで音も立てずにスタスタ歩いて来た足が、
凍り付きます。
黒熊さんに離れてもらうには・・・
何か音を立てなくては。
無い知恵を振り絞って産み出たのは、
「ヤッホー」。
鈴も笛も音を出す物を持って来ていないので、
声を出すしか方法はありません。
吉と出るか。
凶と出るか。
できる限りの大声を出しました。
幸い、黒熊さんは、うるさいなーと感じたか
どうかは分かりませんが、茂みの中に身を
隠してくれました。
さて、この先どうすべきか。
残り三分の一となった道を、
G→Cと進むべきか。
三分の二まで周回した道を、F→E→D→Cと
戻るべきか。
ずいぶん長く考えたかに感じましたが、実際は
即座に決断しました。
戻ろう。
戻るしかないと。
戻るにしても、黒熊さんがいつ現れるか
分かりません。
「ヤッホー」と言い続けるしかありません。
声が途切れると、聞こえてくるのは風も吹いて
いないのに、クマザサの一部だけがゴソゴソと
動く音のみ。
登山口に戻るまでの3時間20分間、何百回も
「ヤッホー」を繰り返しました。
熊さんにとって、山は一生暮らし続ける場。
登山者にとって、山は一時足を踏み入れる
だけの場。
熊さんに絶対的な優先権がある以上、
多くの登山者のように「山を通らして下さい」と
熊さんへ事前連絡する必要があると
思い知らされました。
前回の問題 解答 ![starblue starblue](http://www.makusta.jp/img/face/136.gif)
野岩鉄道の、「野」は「下野」から、
「岩」は「岩代」から、名付けられました。
今日の問題 ![starpink starpink](http://www.makusta.jp/img/face/131.gif)
熊との遭遇を防ぐ方法は何でしょう。
開 進 学 園 ホームページ
![](http://blogs.makusta.com/kaishin/wp-content/uploads/sites/338/2016/02/kumasscyuui.jpg)