月別アーカイブ: 2024年5月

〈 能登半島・九十九湾 〉本州の海岸線一周 その59

 本州の海岸線一周の旅は、富山県を後にして、石川県に入ります。
 行政的には石川県ですが、地形的には能登半島です。

 能登半島の東海岸を進めば、西側に大きく窪んできます。
 七尾南湾・七尾西湾・七尾北湾と、続きます。
 大口瀬戸を過ぎると、富山湾沿いに進むことになります。

 国道249号線から県道35号線に入ってしばらく行くと、広大な富山湾とは対照的な小さな湾が連続してきます。
 「百」には届かないものの、数え切れない程ということで「九十九」と名付けられた「九十九湾」です。

 海岸の岩壁に沿って、遊歩道が整備されています。
石川県 九十九湾 岸辺の遊歩道

 海中には踏み石も設置されています。
 踏み石を渡っていると、海面を歩いているかのような錯覚に陥ります。
 海とは言え波が無く、水面はあくまでも穏やかです。

石川県 九十九湾 海中踏み石

 ただし、岩壁には大きな穴が開いていました。
 普段は波静かな九十九湾でも、波の浸食は続いてきたはずです。
 時には想像を絶する大波が打ち寄せたことがあったでしょう。
 2024年1月1日に発生した能登半島地震・津波のように。

石川県 九十九湾 岸辺の巨岩

〈 魚津 米騒動とリンゴ並木 〉本州の海岸線一周 その58 

〈 魚津埋没林 〉本州の海岸線一周 その57

〈 新潟県最西端・富山県との境界 〉本州の海岸線一周 その56

〈 親不知海岸 〉本州の海岸線一周 その55

〈 糸魚川のヒスイ 〉本州の海岸線一周 その54

〈 柏崎海岸に沈む夕陽 〉本州の海岸線一周 その53

〈 良寛と夕日の丘公園 〉本州の海岸線一周 その52

〈 大河津分水 〉本州の海岸線一周 その51

〈 弥彦山 〉本州の海岸線一周 その50

〈 信濃川河口 〉本州の海岸線一周 その49

 
 
 

      前回の問題 解答
 「西海子小路」は、「さいかちこうじ」です。
  
 

 
      今日の問題  
 能登半島の「九十九湾」と、長崎県の「九十九島」は、それぞれ何と読むでしょう。
       

 

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『桜の森の満開の下』

 小田原文学館は、サクラの並木道である西海子小路に面しています。
 サクラの満開時期にはさぞかし華やかなトンネルとなるのでしょうが、満開時期以外は物静かな通りです。

 サクラが咲き出せば、それまで地面ばかりを見つめていた人々も、上を見上げるようになります。
 中には「花見」と称して宴会に盛り上がるグループも出てきます。

 ただし、サクラの開花に浮かれるようになったのは、江戸時代からのようです。
 それ以前の人々は、サクラに惹き付けられまいと、サクラを遠ざけていました。
 サクラの開花は、怖ろしかったからです。

 サクラは、近年のような里桜としてではなく、古くは山桜として存在していました。
 深い山間を抜ける際に、普段とは異なる妖艶なサクラ色に出会えば、不気味さを覚えたことでしょう。

 そのような人々の不安を利用しながら、桜の森の満開の下では、山賊が悪行を重ねます。
 さらに、山賊の手に掛かった人妻は、鬼女と化し、人間の首集めに興じます。

 惨憺たる光景ですが、サクラは平然としています。
 植物や動物が命を終えては、土となり養分となり、サクラの開花を後押ししてきたからです。
 土葬ないし自然死となった人体も、サクラの開花に関わってきました。

 万物は、生のみならず、死をもっても、サクラの現生後生に寄与し続けます。
 小田原で一時期を過ごした坂口安吾の『桜の森の満開の下』は、万物の繋がりを考えさせる作品です。

大塚山 サクラ

〈 小田原文学館 〉小田原紀行 その二

〈 鎌倉文学館 〉鎌倉紀行 その二
 
 
 

      前回の問題 解答
 尾崎一雄・川崎長太郎・北村透谷・佐藤春夫・谷崎潤一郎のなかで、出生地が小田原なのは、川崎長太郎と北村透谷です。
  
 

 
      今日の問題  
 「西海子小路」は、何と読むでしょう。
       

 

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〈 小田原文学館 〉小田原紀行 その二

 小田原城と相模湾との仲程に、小田原文学館があります。
 「最後の志士」とも呼ばれる田中光顕が建てた、スペイン風洋館です。
 そこには、小田原に居を構えた作家が、紹介されています。
 それらの作家のうち五人による代表作品の冒頭は、次の通りです。

   尾崎一雄 『まぼろしの記』
 挿木や根分けはもちろんだが、種子から育てた木でも、十年経つと結構大きくなるものだ。・・・
     日本の文学 52  中央公論社

   川崎長太郎 『伊豆の街道』
 花枝は、十一月から、暮へかけて一篇ずつ三回、竹七の小屋へ、夫の作品を持ちこんでいた。・・・
     日本の文学 80  中央公論社

   北村透谷 『人生に相渉るとは何の謂ぞ』
 繊巧細弱なる文学は端なく紅湖の嫌厭を招きて異しきまでに反動の勢力を現わし来たりぬ。・・・
     日本の文学 77  中央公論社

   佐藤春夫 『女人焚死』
 六月七日。このころともなれば、さすがの寒国信濃の小県、筑摩あたりの山地にも春風が吹きはじめ、久しく雪に埋れていた野山にも草木の芽が萌える。・・・
     日本の文学 31  中央公論社

   谷崎潤一郎 『母を恋うる記』
 空はどんよりと雲っているけれど、月は深い雲の奥に呑まれているけれど、それでもどこからか光が洩れて来るのであろう、外の面は白々と明るくなっているのである。・・・
     日本の文学 23  中央公論社

小田原 文学館 表口

小田原 文学館 裏手

〈 小田原漁港 〉小田原紀行 その一

〈 魚津 米騒動とリンゴ並木 〉本州の海岸線一周 その58

 鳳来峡

〈 大陸と大陸の裂け目 〉メルボルン紀行 その11

 
 
 

      前回の問題 解答
 五月二十一日(太陰太陽暦・太陽暦で720年6月26日)に完成した編年体の歴史書は、『日本書紀』です。
  
 

 
      今日の問題  
 尾崎一雄・川崎長太郎・北村透谷・佐藤春夫・谷崎潤一郎のなかで、出生地が小田原なのは、誰でしょう。
       

 

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皐月の歴史・水無月の歴史 その一

 「歴史的事実」には、捏造ではないにしても、疑わしいものが少なくありません。

 皐月二十一日(太陰太陽暦・太陽暦で1575年6月26日)、愛知県の東部で、武田勝頼指揮下の軍勢と織田信長・徳川家康指揮下の軍勢が、激突しました。
 「天下無敵を誇った武田の騎馬隊を、織田の鉄砲隊が撃破した」とされる、長篠の戦です。

 その騎馬隊は、テレビや映画に出て来る騎兵隊とまったく異なります。
 戦国時代に登場するウマは、現代の競馬場で疾走しているサラブレッドではありません。
 輓馬(ばんば・車や橇を引かせて、人は乗らない)で使われる、背が低くてがっちりした体型のウマです。
 鎧と兜に身を包んだ武将にとって、移動する際に利用したとしても、戦闘には不向きでした。
 鎧と兜に身を包んだ武将を乗せて走れるウマが存在しなくては、騎馬隊が存在するはずがありません。
   < つづく >

バラのアーチ 2022

  いつから「日本」に その八

  いつから「日本」に その七

  いつから「日本」に その六

  いつから「日本」に その五

  いつから「日本」に その四

  いつから「日本」に その三

  いつから「日本」に その二

  いつから「日本」に その一

 
 
 

      前回の問題 解答
 「夕星」は、「ゆうつづ・ゆうづつ・ゆうずつ」と読みます。
  
 

 
      今日の問題  
 皐月二十一日(太陰太陽暦・太陽暦で720年6月26日)に完成した編年体の歴史書は、何でしょう。
       

 

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〈 つとめ 〉 開進学園叢書・歌集『香る代に』から

  開進学園叢書・歌集『香る代に』(二瓶カヨ子 作 千葉日報社)から、〈つとめ〉に因んだ短歌を三首紹介します。

 つとめなる子等を教え行く責重く 
  今日の一日も心にて泣く 

 君なくば蓋しや退めしこのつとめ 
  憂きに堪えつついそしむわれは 

 つつがなく一日のつとめなし終えて
  帰る夕ぞ只ありがたき 

shikishi harimado (2)

 〈 面影 〉
  開進学園叢書・歌集『香る代に』から


 〈 兄君 〉
 開進学園叢書・歌集『香る代に』から


 〈 花の春 〉
 開進学園叢書・歌集『香る代に』から

 〈 雪 〉
 開進学園叢書・歌集『香る代に』から


 〈 笑う 〉
 開進学園叢書・歌集『香る代に』から

 〈 たらちね 〉
  開進学園叢書・歌集『香る代に』から

 〈 乗り物 〉
  開進学園叢書・歌集『香る代に』から


 〈 あはれ 〉
 開進学園叢書・歌集『香る代に』から

 〈 友 〉
 開進学園叢書・歌集『香る代に』から

 
 
 

      前回の問題 解答
 小田原漁港は、「日本で一番、駅から近い漁港」がキャッチフレーズです。
 早川駅(小田原駅の隣駅)から徒歩5分の、「駅前漁港」です。
  
 

 
      今日の問題  
 「夕星」は、何と読むでしょう。
       

 

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〈 小田原漁港 〉小田原紀行 その一

 小田原の名産と言えば、古くから蒲鉾が知られていました。
 相模湾で獲れる豊富な魚が、材料でした。
 さぞかし漁港も整備されていたのだろうと、推察されます。

 ところが、小田原に漁港はありませんでした。
 小田原の海岸は、御幸の浜に代表されるように、砂浜に覆われています。
 そこに漁港を建設するのは、難工事が予想されます。

 地元では漁港建設が悲願となっていましたが、機運が盛り上がっては戦争で中止が、繰り返されました。
 本格的な工事に着手したのは、第二次世界大戦から5年が経った、1950年でした。
 それから18年を費やし、1968年にようやく完成しました。

 漁港が完成してから今年で56年目に当たります。
 水田やミカン畑を掘って造られた、国内では珍しい掘り込み式漁港は、これからも相模湾の幸を続々と水揚げしてくれることでしょう。

小田原 港

〈 魚津 米騒動とリンゴ並木 〉本州の海岸線一周 その58

 鳳来峡

〈 大陸と大陸の裂け目 〉メルボルン紀行 その11

 
 
 

      前回の問題 解答
 総務省の調べによれば、缶コーヒー1杯(130円)は、お茶碗5杯分のご飯の値段に相当するそうです。
  
 

 
      今日の問題  
 小田原漁港は、「日本で一番、駅から近い漁港」がキャッチフレーズです。
 では、何駅から何分で着けるのでしょう。
       

 

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〈 関心のあるテーマを選んで 〉表現学習の作品から

 今回の表現学習は、いくつもの話題の中から、関心のあるテーマを選んで、考えをまとめてもらいました。

 Aさんは、米の消費減少を採り上げました。
 総務省の『家計調査』で2013年と2022年を比べると、パンは12%増加・調理食品は26%増加しているのに、米は15%減少しています。

 Bさんは、外国人旅行者による観光公害を採り上げました。
 日本政府観光局調べの訪日外国人数は、2019年に約31900000人に達した後、コロナ感染症の影響で激減し、2023年になって約25100000人に回復しています。

hyougengakusyuu 2024 05

〈 変 身 〉表現学習の作品から

〈 科学月刊誌『ニュートン』を参考にして 〉表現学習の作品から

〈 学ぶ意味を考えて 〉表現学習の作品から

〈 関心のあるテーマを選んで 〉表現学習の作品から

〈 ロボットとの暮らし 〉表現学習の作品から

〈 関心のあるテーマを選んで 〉表現学習の作品から

〈 動物たちの起源物語 〉表現学習の作品から

〈 関心のあるテーマを選んで 〉表現学習の作品から
 
 
 

      前回の問題 解答
 東北地方太平洋沖巨大地震が起こした巨大津波は、旭(千葉県)へ最大7.6mで押し寄せました。
  
 

 
      今日の問題  
 総務省の調べによれば、缶コーヒー一杯(130円)は、お茶碗何杯分のご飯の値段に相当するでしょう。
       

 

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