月別アーカイブ: 2024年12月

〈 鳥取砂丘 〉本州の海岸線一周 その86

 車は、兵庫県から鳥取県へ入ります。
 「山陰の松島」と呼ばれる浦富海岸を過ぎれば、鳥取砂丘です。

 10万年ほど前には三瓶山が、6万年ほど前には大山が、大噴火を起こしました。
 その際に吹き出した火山灰が、古鳥取砂丘を形成します。
 当時の気候は寒冷で、古鳥取砂丘は海岸線から離れた内陸部にありました。

 やがて気候は温暖化して海面が高くなり、砂丘は海岸沿いになります。
 そこへ北西の季節風によって大量の砂が打ち上げられます。
 古鳥取砂丘の上に新砂丘が上載せられ、現鳥取砂丘が現出します。

 鳥取砂丘は、訪れる観光客には感動を与えてくれます。
 一方、付近に居住する人々にとっては、飛砂の被害に悩まされるばかりです。

 そこで、防砂林の設置が進行します。
 おかげで、ラッキョウなどの栽培が盛んになります。

 ただし、防砂事業が進めば進むほど、砂丘の景観が狭められてしまいます。
 農業の振興と景観の保全とを、どのように両立させるかが、問われています。

鳥取県 鳥取砂丘

〈 穴見海岸 〉本州の海岸線一周 その85

〈 新余部橋梁 〉本州の海岸線一周 その84

〈 丹後半島 立岩 〉本州の海岸線一周 その83

〈 丹後半島の北端 経ヶ岬 〉本州の海岸線一周 その82

〈 伊根の舟屋 〉本州の海岸線一周 その81

〈 天橋立 傘松公園 〉本州の海岸線一周 その80

〈 天橋立 小天橋と大天橋 〉本州の海岸線一周 その79

〈 舞鶴港と『岸壁の母』 〉本州の海岸線一周 その78

〈 三方五湖 〉本州の海岸線一周 その77

〈 7万年間に及ぶ年代記・福井県年縞博物館 〉本州の海岸線一周 その76

 

     前回の問題 解答
  A 1×1×1+5×5×5+3×3×3=153
  B 3×3×3+7×7×7+1×1×1=371
      
 

 
     今日の問題  
 与謝野晶子の次の短歌の〇〇に入る漢字は、何でしょう。
   〇〇とは浮かべるものにあらずして
    踏めば鳴るかなさびしき音に
         

 

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文化としての数学 その三

 今を去ること400年ほど前、面積が約59㎢(花見川区の約1.7倍)もの島が、数万円分の酒や日用雑貨と交換して、買い取られました。
 数万円分の島は、後に「マンハッタン」と名付けられ、世界経済の中心地として巨万の富を生み出し続けています。

 「史上最大のバーゲン」と揶揄されるこの売買は、現地のネイテブアメリカンが島の経済的価値を理解していなかったために起きてしまいました。
 「マンハッタン」に限らず、アメリカ大陸のそこかしこが、ネイテブアメリカンの不理解をいいことに、不当な安価で買い取られていきます。

 アメリカ大陸ばかりではありません。
 日本でも、世界各地でも、先住民の土地が、不当な安価で買い取られていきます。

 「計算高く」なる必要は、もちろんありません。
 とはいえ、自分たちの生活を守るためには、計算ができないととんでもない事態に陥りかねません。

 だからといって、利息計算が分からなかったため、雪だるまのように増える借金などに苦しめられないように、算数・数学を学ぶのでしょうか。< つづく >
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 文化としての数学 その二

 文化としての数学 その一

 日本の地理上の中心 その六  

 数学と花丸 その八

〈 墓石に残る分数 〉分数の存在 その八

〈 巡る数字 142857 〉おもしろ算数 その五

 

     前回の問題 解答
 「任にたえる」は、「任に堪える」です。
      
 

 
     今日の問題  
 次の計算をして下さい。
  A 1×1×1+5×5×5+3×3×3=
  B 3×3×3+7×7×7+1×1×1=
         

 

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〈 寒さ 〉 開進学園叢書・歌集『香る代に』から

  開進学園叢書・歌集『香る代に』( 二瓶カヨ子 作 千葉日報社 )から、〈 寒さ 〉に因んだ短歌を三首紹介します。

 シベリアの寒さに堪えて背の君よ  
  さきくありこせまた逢ふ日まで  

 七十の命尊み往く道の 
  霜白くして謡場に馳せ居り 

 寒なれど雨垂れのおとの折々に 
  ひる下りゆく陽のあわくして 

shikishi harimado (2)

 〈 落葉 〉
 開進学園叢書・歌集『香る代に』から

 〈 父 〉
  開進学園叢書・歌集『香る代に』から

 〈 さびし 〉
 開進学園叢書・歌集『香る代に』から

 〈 せせらぎ 〉
  開進学園叢書・歌集『香る代に』から

 〈 思い出 〉
  開進学園叢書・歌集『香る代に』から

 〈 独居 〉
  開進学園叢書・歌集『香る代に』から

 〈 つとめ 〉
  開進学園叢書・歌集『香る代に』から

 〈 面影 〉
  開進学園叢書・歌集『香る代に』から


 〈 兄君 〉
 開進学園叢書・歌集『香る代に』から

 

     前回の問題 解答
 「知知夫彦命」は、「ちちぶひこのみこと」です。 
      
 

 
     今日の問題  
 「任にたえる」は、「任に耐える」でしょうか、「任に堪える」でしょうか。
       

 

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〈 森閑とした神域 〉秩父紀行その三

 落ち葉が深く積もった登山道を進みます。
 「カサッ カサッ」という足音だけが、林間に響きます。

 蓑山神社表参道を上ること、小一時間が経ちました。
 森は、広葉樹林から針葉樹林へ代ります。

 大木が林立するスギ木立の上に、蓑神社が拝まれます。

 その昔、国造に任命されてこの地へ赴任してきた知知夫彦命は、大雨が降り続く折、この山に上って祈晴祭を行い、長雨をくい止めて農民を助ました。
 雨が止み、それまで身に付けていた蓑を傍らの木に掛けたことから、その木は「蓑懸松」、この山は「蓑山」と呼ばれるようになります。

 後世、「蓑山」の由来を知った畠山重雄は、「蓑懸松」のそばに祠を建立しました。
 それが、蓑神社の起こりです。

蓑神社

〈 落ち葉のジュウタン 〉秩父紀行その二 

〈 旅の一歩は鰻重から 〉秩父紀行その一

〈 神戸中華街・南京町 〉西摂津紀行その8

〈 筑波山と鬼門封じ 〉筑波紀行その九

 

     前回の問題 解答
  容器に水を満たして布を浸すと、布を水が上昇するのは、毛細管現象によるものです。
      
 

 
     今日の問題  
 「知知夫彦命」は、何と読むでしょう。
       

 

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霜柱とマユミと下弦の月

 暑い秋が続いたものの、冬は急ぎ足で深まっています。
 今朝、ついに霜柱が出現しました。

 寒い早朝、大地の細かい粒子の間を、地中の水が上昇していきます。
 細い環状の物体内を、液体がエネルギーを与えられなくとも上昇する現象は、毛細管現象と呼ばれています。
 上昇した水は、0℃の地表に到達するや、氷になります。

 次々に上昇した水が氷と化し、氷の柱となります。
 いくつもの氷の柱は、地表の土を持ち上げます。
 土製の屋根を氷製の柱が支える、真冬の宮殿です。

 白い大地から視線を上げると、マユミが真っ赤な実をたわわに実らせています。

 マユミは、真っ青な空に向かって、背伸びをしています。

 真っ青な空には、真っ白な下弦の月が佇んでいます。
霜柱

マユミ 下弦の月

  葉から芽 ハカラメ

  彼岸のヨルガオ

  トウガンの味噌汁一杯分切り売り

  「五月晴れ」にキアゲハは

  ダイコンの花

  ツツジの花仕舞い

  タケノコの成長

 

     前回の問題 解答
 次のことわざの〇〇に共通する漢字は、「柚子」です。
   〇〇の木に裸で登る
   〇〇の木に逆立ち 
      
 

 
     今日の問題  
 容器に水を満たして布を浸すと、布を水が上昇するのは、何現象によるものでしょう。
       

 

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冬至ユズ湯の始まり その四

 果樹が、芽を出してから実を結ぶまで、長い時間がかかることを表す、言い伝えがあります。
  桃栗三年柿八年
 「モモやクリは三年かかる」、「カキは八年かかる」と言われ、それぞれ一定しています。

 対してユズに関する言い伝えは、何種類もあります。
  柚子は九年でなりかねる
  柚子は遅くて十三年
  柚子の大馬鹿十六年
  柚子の馬鹿めは十八年
  柚子の大馬鹿三十年

 何年経っても実を結ばないユズに、昔からジリジリさせられてきたのでしょう。
 それならば、実を結ぶまで長い期間がかかると、初めから覚悟を決めてはいかがでしょう。
 実際には長い期間がかかったとしても、心理的には余裕が保てます。
  柚子はスイスイ十八年  < つづく >

ユズ ざる盛り

    冬至ユズ湯の始まり その三

    冬至ユズ湯の始まり その二

    冬至ユズ湯の始まり その一

 

     前回の問題 解答
  A 1+5+8+12=26
  B 2+3+10+11=26
  C 1×1+5×5+8×8+12×12=234
  D 2×2+3×3+10×10+11×11=234
      
 

 
     今日の問題  
 次のことわざの〇〇に共通する漢字は、何でしょう。
   〇〇の木に裸で登る
   〇〇の木に逆立ち
       

 

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文化としての数学 その二

 ペルー出身の塾生がいました。
 日系二世のお父さんが貿易業を営んでいる関係で、まだ10歳でありながら、日本とペルーとの間をたった一人で往来していました。

 日本~ペルーに、直行便はありません。
 アメリカ経由でロサンゼルスに一泊し、翌日ペルー行きの便に乗り継ぐのだそうです。

 お父さんは、国内の一人旅でも難しい年頃で、海外の一人旅ができることを高く評価していました。
 その一方で、計算力の不足を心配していました。

 買い物を現金で支払わなければならない際、代金の金額を考慮せず、いつも高額紙幣を渡して、多量のおつりを受け取るからです。< つづく >
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 文化としての数学 その一

 日本の地理上の中心 その六  

 数学と花丸 その八

〈 墓石に残る分数 〉分数の存在 その八

〈 巡る数字 142857 〉おもしろ算数 その五

 

     前回の問題 解答
 地球上で体重が最も軽くなるのは、赤道上です。
      
 

 
     今日の問題  
 次の計算をして下さい。
  A 1+5+8+12=
  B 2+3+10+11=
  C 1×1+5×5+8×8+12×12=
  D 2×2+3×3+10×10+11×11=
       

 

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