全島避難

  新岳 ( 口永良部島・鹿児島県 ) 噴火のニュースに接し、郷里の磐梯山 ( 福島県 ) の姿が目に浮かびました。
  1888年、磐梯山は大噴火を起こします。
  山体の三分の一が吹き飛ぶほどの、世界有数の大噴火でした。
  「一軒家ほどもある巨大な噴石が落ちてくる中、数十キロメートルを走り抜け、なんとか命を長らえた」という話を聞かされました。
  磐梯山の噴火は、檜原湖などの湖沼群を産み出し、磐梯高原を一大観光地に変えました。
  その意味では「大地の恵み」と言えるかもしれません。
  同時に、「大地の恐怖」でもあります。
  井上靖は、磐梯山の噴火を綴った 『 小磐梯 』 の最後を、次のように締めくくっています。
    「 恐らく一生、私は裏磐梯一帯の地へは足を踏み入れる気にはなれないだろうと思います。 」
  磐梯山をはじめたくさんの火山を抱えた本州に住む立場として、今回の噴火および全島避難は「対岸の噴火」とは思えません。
  口永良部島と本州とでは規模が違い過ぎるとしても、本州には多くの原子力発電所があります。
  もし大量の火山灰が連続的に長期間降り続いたら、原子力発電所を制御できなくなります。
  「本州からの全島避難」が起きなければいいのですが。

  
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  口永良部島や磐梯山など、気象庁が「常時観測火山」に指定している火山はいくつあるでしょうか。
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