「上を見上げるサルの彫刻」 日光紀行 その九

 東照宮に入ってすぐ左手に、神厩が
あります。
 神馬を繋ぐための建物です。

 五行説によれば、ウマは「火」に属し、
サルは「水」に属します。
 「火」を抑えるのは、「水」です。
 そこで、神厩にサルの彫刻が施され
ています。

 「見ざる・聞かざる・言わざる」の三猿
は、子ザルです。
 子ザルに悪いことを見たり聞いたり
言ったりしないようにと、教訓を与え
ているとされていますが、そればかり
ではなさそうです。
 おとなザルに、悪い行いを見られな
い(しない)、悪い話を聞かれない(しな
い)、悪い言い方をまねされない(しな
い)と、諭しているようです。

nikkou saru san
 

 

 

 

 

 

 

 神厩に施されたサルの彫刻は、全部で
八面あります。

 その中には、下を向いたサルもいます。
 崖っぷちに立たされて、絶望している
のかもしれません。

nikkou saru shita
 

 

 

 

 

 

 

 サル生も、人生も、思わしくない時ば
かりでは、ありません。
 雨の日もあれば、晴れの日もあります。
 上を見上げれば、空はどこまでも広く
優しく見守ってくれています。

nikkou saru ue
 

 

 

 

 

 

 

     前回の問題 解答
 一寸五分の長さは、約4.5cmです。
 

      今日の問題 
 八面あるサルの彫刻の第一面は、何の
場面でしょう。
    

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