〈 森の中での自給自足 /『共同幻想論』と国家の探究 第四回 〉6月のわくわく学習会

 5月のわくわく学習会のテーマは、「『共同幻
想論』と国家の探究  第四回」でした。

 『共同幻想論』の序文に、次のように書かれて
います。

  国家は共同の幻想である。
  風俗や宗教や法もまた共同の幻想である。
  もっと名づけようもない形で、習慣や民俗
 や、土俗的信仰がからんで長い年月につくり
 あげた精神の慣性も、共同の幻想である。

 こうしてみると、私たちは何から何まで共同の
幻想に包まれて生きていることになります。

 ところで、このような共同の幻想は、誰が創り
上げたのでしょう。
 権力者でしょうか。
 知識人でしょうか。
 研究者でしょうか。

 歴史を繙けば大きく取り上げられているのは権
力者や知識人や研究者なので、共同の幻想を創り
上げたのは権力者や知識人や研究者ではないかと
錯覚してしまいます。

 しかしながら、共同の幻想を創りあげてきたの
は、権力者や知識人や研究者も含まれるものの、
圧倒的な役割は、歴史に名前も営みも残していな
い大多数の大衆です。

 権力者や知識人や研究者の能弁さに比して、大
衆は沈黙を続けたままです。
 権力者や知識人や研究者の能弁さが共同の幻想
を領導する時、共同の幻想は危うさを増大させま
す。
 そのような際に権力者や知識人や研究者の言に
左右されることのない大衆の沈黙が、意味を持っ
てきます。

 6月のわくわく学習会は、日常生活において必
要な物を自給自足する実践例を、学びます。

   < 6月のわくわく学習会 >
と き  6月18日(土) 14時00分~15時00分
ところ  開進学園
テーマ  森の中での自給自足
参加費  100円
連絡先  電話 043-273-6613(14時から)

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 < わくわく学習会 最近のテーマ >
五月 『共同幻想論』と国家の探究  第四回 
四月 『共同幻想論』と国家の探究  第三回 
三月 『共同幻想論』と国家の探究  第二回 
二月 『共同幻想論』と国家の探究  第一回 
一月 『資本論』と現代社会 第四回 

十二月 『資本論』と現代社会 第三回 
十一月 『資本論』と現代社会 第二回 
十月  『資本論』と現代社会 第一回 
九月  日常生活の中で筋力アップ 
七月  心霊体験 
六月  性の多様性と日本 
五月  草々の見分け方 
四月  草々の力を借りれば 
三月  植物の薬効 
二月  森林療法
一月  森林と健康

十二月 森林の恵み 
十一月 知性あふれる植物 
十月  植物との対話 
九月  道ばたの草花 
七月  群衆心理 
六月  山岳信仰と修験道 
二月  日本の山岳信仰 
一月  地域民衆文化としての能

十二月 近代日本の絵画
十一月 江戸時代中期後期の絵画
十月  安土桃山・江戸時代初期の絵画
九月  鎌倉・室町時代の絵画
七月  平安時代の絵画
六月  日本絵画の歩み
五月  大相撲の静と動 
四月  世方と角界 
三月  くずし字で読む古文 第六回 
二月  くずし字で読む古文 第五回 
一月  くずし字で読む古文 第四回

  
 
       前回の問題 解答
 黒生は、地元で採れる粘土を用いた、「三州○
」と並ぶ「黒生○」の産地でした。
 屋根に用いる○とは、「瓦」です。
  

 
  
        今日の問題 
 『共同幻想論』で拠っている原典は、何と何で
しょう。

 
  
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