木の実を集めるなど、採集生活を送る
縄文人にとって、木の実を集めて暮らす
イノシシは、木の実を巡る「競合獣」でし
た。
山野の恵みに事欠く冬場、獣肉(シシ)
を求める狩猟生活を送る縄文人にとって、
イノシシは、貴重なタンパク源を供給し
てくれる「聖獣」と見えていたかもしれま
せん。
縄文人は、「競合獣」としてのイノシシ
を排除しながら、「聖獣」としてのイノシ
シが数多く出現するように祈ります。
その現れが、イノシシの形をした土偶
です。
江戸時代に入り、イノシシの害に悩ま
された人々は、様々な手段を模索します。
対馬では、九年間かけて全域のイノシ
シを鉄砲で残らず捕獲しました。
それから295年後の1994年、イノシシ
一頭が目撃されました。そして1998年、
イノシシによる被害は、対馬全域に及ん
でいます。
ヒトとイノシシとの永い縁を顧みなが
ら、農業・林業・里・山・・・に対する考え方
をヒトは見直すべきだと、イノシシが示
唆しているのかもしれません。
前回の問題 解答
沢庵和尚は、臨終に際し、「夢」という
一字を認めたそうです。
今日の問題
体高60cmのイノシシは、助走しないで
どのくらいの高さを跳び越えるでしょう。
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