『宣言一つ』 有島武郎

 世界で辛亥革命やロシア革命が起き、
日本で労働運動・農民運動・部落解放
運動・・・が活発になる、1910~1920
年代。
 作家の一部は、『白樺』に結集して
反戦と平和を訴えます。
 武者小路実篤は新しき村を造り、
有島武郎は所有する農地を小作人に
解放するなど、作家活動を越えた取り
組みもなされます。

 時代状況が大きく変わる中、労働者と
知識人との関係を分析して書かれたのが、
有島武郎の『宣言一つ』です。

 思想と実生活とが融合した、そこから
生ずる現象 - その現象はいつでも人間
生活の統一を最も純粋な形に持ち来す
ものであるが - として最近に日本に
於いて、最も注意せらるべきものは、
社会問題の、問題として又解決としての
運動が、所謂学者若しくは思想家の手を
離れて、労働者そのものの手に移らうと
しつつある事だ。

 労働者や農民の第四階級が社会を
動かす主軸となろうとしている中で、
「第四階級以外の階級に生まれ、
教育を受けた」自分の立つ位置が
定まらず、自死を選択します。

 1923年6月9日 永眠
            享年 四十六 

arishima  takeo

 

 

 

 

 

 
 

 
 

 

 

 

 
 

 
 

 

 

 

 
 

 

      前回の問題 解答
 「第三の極」です。   

 

     今日の問題
 有島武郎は、解放した農園の将来を、
どのように語っているでしょう。

 

 夢を実現する学習塾   開 進 学 園
         ホームページ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です