世界で辛亥革命やロシア革命が起き、
日本で労働運動・農民運動・部落解放
運動・・・が活発になる、1910~1920
年代。
作家の一部は、『白樺』に結集して
反戦と平和を訴えます。
武者小路実篤は新しき村を造り、
有島武郎は所有する農地を小作人に
解放するなど、作家活動を越えた取り
組みもなされます。
時代状況が大きく変わる中、労働者と
知識人との関係を分析して書かれたのが、
有島武郎の『宣言一つ』です。
思想と実生活とが融合した、そこから
生ずる現象 - その現象はいつでも人間
生活の統一を最も純粋な形に持ち来す
ものであるが - として最近に日本に
於いて、最も注意せらるべきものは、
社会問題の、問題として又解決としての
運動が、所謂学者若しくは思想家の手を
離れて、労働者そのものの手に移らうと
しつつある事だ。
労働者や農民の第四階級が社会を
動かす主軸となろうとしている中で、
「第四階級以外の階級に生まれ、
教育を受けた」自分の立つ位置が
定まらず、自死を選択します。
前回の問題 解答
「第三の極」です。
今日の問題
有島武郎は、解放した農園の将来を、
どのように語っているでしょう。
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