『百人一首』と係り結び

 1235年五月二十七日(2021年のカレンダーでは7月
6日)は、『百人一首』の成立が確認された日であり、
「百人一首の日」とされています。

 『百人一首』の特色の一つに、係り結びの多用があ
ります。
 全百首中、三十九首に用いられ、総数は四十一例に
上っています。

 係り結びは、次の関係です。
 A 係助詞「ぞ」「なむ」「や」「か」に呼応する活用語
  は、連体形になる。
 B 係助詞「こそ」に呼応する活用語は、已然形に
  なる。
   * 活用語=動詞・形容詞・形容動詞・助動詞

   『百人一首』第三首
  あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の
   ながながし夜を ひとりかも寝む
     か=係助詞
     む=推量の助動詞の連体形

 『百人一首』の制定以降、係り結びは次第に用いら
れなくなります。
 連体形が終止形と同形になることが多く、係助詞
「こそ」を用いた強調表現が減少するからです。

 くわしくは、『開進学園だより 係り結びの盛衰』
を、お読み下さい。

百人一首 表紙
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
       前回の問題 解答
 現代でも60進法が用いられているのは、時間以外に
角度などがあります。
  

 
        今日の問題 
 『百人一首』第五首で用いられている係り結びは、
何でしょう。
                

 
   夢を実現する学習塾  開 進 学 園
      ホームページ
 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です