『おくのほそ道』の旅を、区域別に見
ます。
山形県内には38泊し、本文中で山形県
内に関係するのは1623字です。
一方、伊達家の領内には12泊し、本文
中で伊達家の領内に関係するのは2506字
にもなります。
宿泊数と本文の関係字数の出典
『奥の細道の謎を読む』
中名生昭 著 南雲堂
芭蕉は、伊達家に強い関心を持ってい
たのでしょうか。
『おくのほそ道』で連泊した地ではい
ずれも、地元の俳句愛好者と句会を開い
ています。
9連泊した金沢も、同様です。
城下を探索した訳ではありません。
芭蕉は、各地の俳句愛好者とネットワ
ークを築く目的で、旅を続けたようです。
それ以上に、芭蕉には熱い思いがあり
ました。
崇拝する西行らのように、旅をしなが
ら歌を詠み、歌を詠みながら旅を続け、
旅の道中で一生を終えるのを、理想とし
たのかもしれません。
古の時代からあまたの歌が詠まれた歌
枕を訪ねようと思い立った芭蕉は、三月
に千住の宿を後にし、日光道中から奥州
道中へと、歩みを進めて行きます。
<つづく>
前回の問題 解答
夏に特有の「かなとこ雲」が出現すると、
激しい雨や雷が予想されます。
今日の問題
『おくのほそ道』の旅の中で、芭蕉が
最も思いを寄せていた歌枕は、どこでし
ょう。
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