大晦日の陽の入り

 2015年12月31日の九十九里海岸は、
間近に迫った初陽の出に向けて、準備に大忙し
でした。
 櫓のような焚き火の用意や、駐車場の整備
などなど。
 準備をする人以外は、極わずか。
 今年最後の陽の入りを見ようとする人は、
見あたりません。


 16時を回るころ、太陽が姿を現しました。
 厚い雲が空を覆っていたので、太陽を見ぬまま
今年が暮れるとばかり思い込んでいた矢先でした。
 真っ赤な太陽は、世間のせわしい歳末の喧騒を
よそに、ゆっくりと、ゆったりと、地平線に向かって
行きます。


 昔々、人々は陽の入りをもって、一日の始まりと
していました。
 人類が誕生するよりもずっと以前、哺乳類の祖先は
夜行性でした。
 巨大な恐竜などが寝静まるのを待ち、活動を
開始しました。
 夜行性のかすかな残照が、陽の入りを特別な
想いに立たせるのでしょうか。
 16時32分、大晦日の陽の入りです。
 「日の入り」より、「陽の入り」の方が、ふさわしい
感じがしてなりません。


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 「ともかくも あなた任せの としの暮」です。
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 バビロニア暦やギリシア暦では、いつをもって
一日の始まりとしたでしょう。
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