12月29日は、太陽太陰暦で霜月十九日。
文政十年(シーボルト事件が起きた年 江戸後期)の
霜月十九日は、小林一茶が亡くなった日です。
一茶は、2歳で生母を亡くします。
8歳で迎えた継母からは、絶えずいじめられます。
唯一かばってくれた祖母は、14歳の時亡くなります。
家に居られなくなった一茶は、15歳で信濃から
遠く離れた江戸へ奉公に出ます。
我と来て遊べや親のない雀
実父の死後故郷に帰り、五十路を越えて初めて
結婚します。
一茶が54歳で、長男が誕生。
しかし、生後28日に死去。
又ことし死損じけり秋の暮
一茶が56歳で、長女が誕生。
しかし、一年二ヶ月で死去。
露の世は露の世ながらさりながら
長男と長女の死は、一茶に『おらが春』を
産み出させます。
一茶が58歳で、次男が誕生。
しかし、生後96日に死去。
最う一度せめて目を明け雑煮膳
一茶が60歳で、三男誕生。
翌年、妻が死去。
三男も、生後1年9ヶ月に死去。
団扇の柄なめるを乳のかはり哉
一茶は62歳で、二度目の結婚をするも、
破局。
64歳で、子連れの女性と三度目の結婚。
ようやく親子三人の家庭生活が営まれます。
そこへ襲ったのが、村中を焼き尽くした大火。
一茶は、足が不自由に。
言葉も、思うように出ません。
そして、妻のおなかの胎動を確かめながら、
息を引き取ります。
享年 六十五
一茶の死後50日に誕生した次女は、第五子目
にしてついに幼児期を生き抜き、46年後に天国で
父と初対面します。
痩せ蛙まけるな一茶是に有
詳しくは、
『 月刊 学びあう輪 まけるな一茶 』 を、
お読み下さい。
前回の問題 解答
「柿本人麻呂」です。
今日の問題
『おらが春』を締めくくる句は、何でしょう。
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