梅雨続きで、葉の陰を見過ごしていました。
黄色い花がいくつも咲いてるぐらいしか、気に留めていませんでした。
晴れ上がった空の下、草むしりをしなければと思い、重い腰を上げると、腰をぬかすところでした。
大きな葉に包まれるようにして、太くて長いきゅうりが横たわっています。
太さは7~10cm、長さは30~35cm。
特大のきゅうりです。
種も、苗木も、植えていません。
食べ残しを埋めた中から、発芽したのでしょうか。
数年前に苗木を買って植えた時には成らないで、今年になって発芽したのでしょうか。
去年は、植えてないのにジャガイモがたくさんとれました。
一昨年は、冬瓜が鈴なりでした。
きゅうりは、地面に横たえてはいけないと言われます。
藁を敷くなど、栽培に手間がかかると聞きます。
幸い、学園のきゅうりは枕木に横たわっていました。
それで、長く降り続いた雨にも負けず、無事に成長したのでしょう。
きゅうりの生産日本一は、須賀川市(福島県)。
きゅうりの絞り汁を練り込み、鮮やかな緑色をした、「かっぱ麺」が名物です。
7月14日には、「きうり天王祭」が開催されます。
きゅうりを二本お供えし、代わりにきゅうりを一本いただいて、一年間の無病息災を祈願します。
そして、奉納されるのが、超特大のきゅうり。
直径およそ1m、全長およそ10mもあります。
前回の問題 解答
芭蕉が一番長く宿泊したのは、金沢です。
今日の問題
芭蕉は、「おくの細道」の旅で、福島県内に13日間滞在しました。
そのうち8日間滞在したのは、どこでしょうか。
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カテゴリー別アーカイブ: 大地の恵み
ムラサキシキブ
梅雨空の下、ムラサキシキブが三分咲きになりました。
秋になって身に纏う紫色の目立つ実と異なり、花はかぼそく、ひそやかです。
ムラサキシキブを見ていると、紫式部が頭をよぎります。
めぐりあひて見しやそれともわかぬ間に雲がくれにし夜半の月かな
『小倉百人一首』に採用されています。
7月10日ごろ、幼なじみと短くも久しぶりに再会できた、うれしさとせつなさが伝わってきます。
常世出でて旅の空なる雁がねもつらにおくれぬほどぞ慰む
『源氏物語 須磨の巻』に出てくる歌です。
父親の赴任に伴い越前に同行したものの、一年後に一人都へ戻った思い出も重なって作られたのかもしれません。
前回の問題 解答
73mの初代通天閣が完成しました。
今日の問題
紫式部は、紫式部と呼ばれる前に、何と呼ばれていたでしょうか。
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梅雨を彩る 紫陽花の色
梅雨に入り、しばらく薄墨色に囲まれることでしょう。
そのような単調な色相に変化をつけてくれるのが、紫陽花。
名前に用いられている青や赤だけでなく、様々な色に変わります。
それ故、紫陽花は別名 [ 七変化 」 とも。
言問はむ木すらあぢさゐ諸弟らが練りのむらとに詐えけり
大友家持
水鏡してあぢさゐのけふの色
上田五千石
それぞれの花が、どのように色を変えていくか楽しみです。
前回の問題 解答
集中力を高めツボは、手の平の中央です。
今日の問題
アジサイは、紫陽花や七変化の他に、漢字でどのように表記されるでしょう。
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梅雨を呼ぶ 蔓バラ
庭の蔓バラが、今年は元気がありません。
例年なら花のトンネルを造るのに、まばらに咲いています。
水が足りなかったのでしょうか。
剪定し過ぎたのでしょうか。
きれいなバラには、トゲがあります。
手入れをする度、このトゲに悩まされ通し。
バラのトゲ、実は謎多き存在です。
サボテンのように葉が変化したものやら、ユズのように枝が変化したものやら、はっきりしていません。
「外敵から身を守る」役目かどうかも、定かではありません。
数あるバラの品種の中でも、蔓バラは特別でしょう。
トゲがあるおかげで、アーチ型にからまってくれるのですから。
バラの花のためには、トゲにも水をやりましょう。
四季咲きも二度咲きもある中で、庭の蔓バラは一度咲き。
春の終わりを告げ、梅雨を呼び込みます。
前回の問題 解答
俳句革新運動を推進したのは、正岡子規です。
今日の問題
バラ科は、四つの亜科に分かれます。それぞれ何亜科と呼ばれるのでしょうか。
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全島避難
新岳 ( 口永良部島・鹿児島県 ) 噴火のニュースに接し、郷里の磐梯山 ( 福島県 ) の姿が目に浮かびました。
1888年、磐梯山は大噴火を起こします。
山体の三分の一が吹き飛ぶほどの、世界有数の大噴火でした。
「一軒家ほどもある巨大な噴石が落ちてくる中、数十キロメートルを走り抜け、なんとか命を長らえた」という話を聞かされました。
磐梯山の噴火は、檜原湖などの湖沼群を産み出し、磐梯高原を一大観光地に変えました。
その意味では「大地の恵み」と言えるかもしれません。
同時に、「大地の恐怖」でもあります。
井上靖は、磐梯山の噴火を綴った 『 小磐梯 』 の最後を、次のように締めくくっています。
「 恐らく一生、私は裏磐梯一帯の地へは足を踏み入れる気にはなれないだろうと思います。 」
磐梯山をはじめたくさんの火山を抱えた本州に住む立場として、今回の噴火および全島避難は「対岸の噴火」とは思えません。
口永良部島と本州とでは規模が違い過ぎるとしても、本州には多くの原子力発電所があります。
もし大量の火山灰が連続的に長期間降り続いたら、原子力発電所を制御できなくなります。
「本州からの全島避難」が起きなければいいのですが。
前回の問題 解答
(小僧) (志賀) (神田) (奉公) (秋) (紺) (大分) (暖簾)
(店先)
今日の問題
口永良部島や磐梯山など、気象庁が「常時観測火山」に指定している火山はいくつあるでしょうか。
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ユズ 一花から多花へ
長年の沈黙を経て、昨年ユズの花が一輪咲き、一顆実りました。
ユズが花咲き、実を成らせるまで、何年もかかることを表すことわざは、いくつもあります。
柚子は九年でなりかける
柚子は遅くて十三年
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柚子の大馬鹿三十年
詳しくは、『 学園だより 朔旦冬至 柚子一顆 』 をご覧下さい。
今年、ユズはたくさんつぼみをつけました。
そして、花を開き始めました。
多花の初夏が過ぎ、多顆になる初冬が待ち遠しいです。
前回の問題 解答
「サトウ・ハチロウ」です。
今日の問題
ユズのトゲが危険であることを知らせることわざを、挙げて下さい。
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風そよぐ花
立夏を過ぎたとはいえ、まだ五月。
にもかかわらず、台風が来たり、気象的には夏本番のようです。
涼がほしくなります。
風鈴の音が響けば、涼を感じます。
花が風にそよぐのを見るのも、同様です。
庭に咲き出したリョウブが籠に活けられると、室内に風が起こります。涼が生じます。
庭で風そよぐ花は、室内で風を受けなくなっても、そよぎ続けるのでしょうか。
前回の問題 解答
森さんが5月16日の日記に書いていたのは、「 ヤマアジサイ 」 でした。
今日の問題
リョウブを漢字でどのように表記するのでしょう。
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