梅雨空の下、ムラサキシキブが三分咲きになりました。
秋になって身に纏う紫色の目立つ実と異なり、花はかぼそく、ひそやかです。
ムラサキシキブを見ていると、紫式部が頭をよぎります。
めぐりあひて見しやそれともわかぬ間に雲がくれにし夜半の月かな
『小倉百人一首』に採用されています。
7月10日ごろ、幼なじみと短くも久しぶりに再会できた、うれしさとせつなさが伝わってきます。
常世出でて旅の空なる雁がねもつらにおくれぬほどぞ慰む
『源氏物語 須磨の巻』に出てくる歌です。
父親の赴任に伴い越前に同行したものの、一年後に一人都へ戻った思い出も重なって作られたのかもしれません。
前回の問題 解答
73mの初代通天閣が完成しました。
今日の問題
紫式部は、紫式部と呼ばれる前に、何と呼ばれていたでしょうか。
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