二種類の暦 その七

 月初めの日を「一日」と書いて「ついた
ち」と読むのは、「月が立つ」が変化した
と考えられています。
 新月・朔が、月初めの一日です。

 新月・朔から満月を経て晦日までを一
月(ひとつき)とし、○月○日の「月」とい
う単位が創られたように、天空に輝く月
は人間の生活と深い関わりがあります。

 新月と満月は、干潮と満潮の差が最も
大きい大潮です。
 その際の月の引力は、海水のみならず、
大地をも数cm持ち上げます。
 この引力が、赤ちゃんを産む力となり
ます。
 同時に、命を引き取る力となります。

 西行は、如月(二月)十六日(2019年の
カレンダーでは3月22日)に入寂してい
ます。
 十六日は、満月の翌日、十六夜(いざ
よい)です。
 西行は、サクラが咲き、月が満ちた
のを見届けて、旅立ったのでしょう。
  願はくは花のもとにて春死なむ
   その如月の望月のころ
              <完>

  二種類の暦 その六

  二種類の暦 その五

  二種類の暦 その四

  二種類の暦 その三

  二種類の暦 その二

  二種類の暦 その一

tsuki imyou nijyushi seki
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 『社会人のための国語百科』
     内田保男 編者代表
     大修館書店

     前回の問題 解答
 『アンパンマンのマーチ』の、出だし
の歌詞です。
  そうだ うれしいんだ
   いきる よろこび

      今日の問題 
 次の歌を詠んだのは、誰でしょう。
  うちつけにまた来む秋の今宵まで
   月ゆゑ惜しくなる命かな

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