日露戦争に勝利はしたものの、戦後の
日本国内は、混乱を深めていました。
足尾鉱山や別子鉱山では、暴動が起き
ました。
そのような状況を石川啄木は詠います。
百姓の多くは酒をやめしといふ。
もっと困らば、
何をやめるらむ。
労働者や農民が立ち上がると、啄木も
詠います。
友も妻もかなしと思ふらしー
病みても猶、
革命のこと口に絶たねば。
親の言動は、子に伝わります。
「労働者」「革命」などいふ言葉を
聞き覚えたる
五歳の子かな。
政府は「大逆事件」を捏造。労働者や農
民などの運動を抑えようとします。
珍しく、今日は、
議会を罵りつつ涙出でたり。
うれしと思ふ。
日本は、日露戦争後大韓帝国を保護国
としてきましたが、1910年大韓帝国を解体
して植民地とします。
時代閉塞の現状を奈何にせむ
秋に入りて
ことに斯く思ふかな
地図の上
朝鮮国にくろぐろと墨をぬりつつ
秋風を聴く
石川啄木 1912年4月13日 永眠
享年 二十七
前回の問題 解答
秀吉らが醍醐の花見を行っている時、
朝鮮半島には20万人もの日本人将兵が
いました。
今日の問題
『悲しき玩具』の第一首は、何でしょう。
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