白色ヒガンバナ

 彼岸明けを迎え、赤色ヒガンバナは盛期を過ぎたように見えますが、白色ヒガンバナは最盛期のように見えます。

 白色ヒガンバナは、赤色ヒガンバナと黄色ショウキズイセンが交配してできた、遺伝子の白化変種です。
 原種と交配種とでは、交配種の方が弱いことがありますが、ヒガンバナは別のようです。

 ヒガンバナは、漢字で彼岸花とも書きます。
 「ヒガン」は、「彼岸」から来ています。
 ただし、「彼岸」は仏教の影響が強くなってからの表記です。

 仏教が伝来する以前の長い長い歴史においては、天と地のすべてを崇めていました。
 そのうちの天に関して中軸とされていたのは、天照らす月と陽でした。

 月については、朔(新月)・・・望(満月)・・・晦日と、一月(ひとつき)のほとんど毎日が信仰の対象でした。
 陽については、春分・夏至・秋分・冬至が中心でした。
 とりわけ春分と秋分は、真東から陽が昇って真西に陽が沈む、貴い日でした。

 「陽に願いをかける」 → 「陽の願」 → 「陽願」が、仏教の影響で「彼岸」に変わっていったのかもしれません。

ヒガンバナ 2022

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 「また会う日を楽しみに」という花言葉を持ち、秋分の時期に咲く植物は、何でしょう。

 
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