〈 鎌倉文学館 〉鎌倉紀行 その二

 江ノ電の由比ヶ浜駅で下車し、町並を抜け、常磐山から連なる尾根へ入って行きます。
 受付を済ませ、招鶴洞と名付けられた短いトンネルを抜けると、そこは百年前の世界です。

 元加賀藩主だった前田家が建てた、一階がコンクリート造りで二階と三階が木造の、和洋折衷建築に目を奪われます。
 建物の先は、両脇に林を構えた広い芝生が続きます。
 さらにその先には、バラ園が続きます。

 和洋折衷の建物には、鎌倉に縁がある作家達の資料が展示されています。
 特に注目されるのは、作家達の自筆原稿です。

 何度も訂正したり書き加えたりした跡が、生々しく残されています。
 字体によって、性格が如実に表れています。
 活字によって整えられた書物に加えて、生原稿そのものによる書物の発行を切望して止みません。

 鎌倉文学館を訪れたのは、四年間に渡る長期休館が始まる前日でした。
 冷たい雨が、まるで氷柱が垂れ下がるように、軒から滴っていました。

鎌倉文学館

〈 大仏様の涙 〉鎌倉紀行 その一

 

      前回の問題 解答
 病人や貧しい人々に分け与えるために禅林寺境内に植えられたウメの木々は、「悲田梅」と呼ばれています。
 
 

      今日の問題 
 『一個その他』や『コチャバンバ行き』などの作品を著し、鎌倉文学館の初代館長を務めた作家は、誰でしょう。

 

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