ススキは、古くはカヤと呼ばれていま
した。
「カ(刈)り取って、ヤ(屋)根にする」
からカヤと呼ばれるようになったのだろ
うと言われるくらい、カヤ(ススキ)は生
活に密着した植物でした。
中秋(太陰太陽暦で八月)に入ると、カ
ヤ(ススキ)は一斉に花を咲かせます。
晩秋(太陰太陽暦で九月)になり、カヤ
(ススキ)が枯れ出すと、「カヤ刈り」が
始まります。
家中総出でカヤバ(茅場)へ行き、カヤ
(ススキ)を刈り取っては立て掛け、自然
乾燥させます。
初冬(太陰太陽暦で十月)になると、
「カヤ寄せ」が行われます。
乾燥したカヤ(ススキ)は、家まで運び
ます。
冬の間は、カヤ(ススキ)を編んで、俵
などに加工します。
春になると、一冬を越したカヤ(スス
キ)を用いて、屋根を吹き替えます。
中秋の名月にススキを飾るのは、月の
神様に、カヤ(ススキ)の成長を感謝する
とともに、これから始まる「カヤ(スス
キ)仕事」の無事を祈ることかもしれま
せん。

前回の問題 解答![]()
ロングイヤービエンから、パリまでの
距離3326kmと、ロンドンまでの距離3043
kmとでは、ロンドンが近いです。
今日の問題
ススキの「キ」には、どのような意味が
あるでしょう。
A 木
B 草
C 根
D 葉
E 花
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