羊が三匹  羊羹の謎

 九月のわくわく学習会のテーマは、
「日本のお菓子」。

 「お菓子=くだもの」から始まった
日本のお菓子は、唐菓子の影響を
受けて「人為的な食品」へ変化、
禅宗の影響を受けて「饅頭」や「羊羹」
が誕生、南蛮菓子の影響を受けて
砂糖を使用した「甘いもの」が登場、
江戸時代に製菓技術が向上して風流な
「和菓子」に進化、明治時代に入り
洋菓子の影響を受ける、という変遷を
辿ってきた歴史を学びました。
 その中で話題になった一つに、
羊羹がありました。

 羊羹の文字をようーく見て下さい。
 「羹」を分解すると、「羔」+「美」。
 「羔」の訓読みは、「こひつじ」。
 「美」は、「羊」+「大」。
 「羊羹」には、「羊」が三匹も
含まれています。
 『 和菓子のはなし 』 によれば、
中国における羊羹は、子羊(羔)の肉を
主にした汁物(羹・あつもの)でした。
 日本に入った羊羹は、大豆・小豆・米・
山芋を主にした汁物(羹・あつもの)に
変化します。
 南蛮菓子とともに砂糖が入ってくると、
小麦粉・葛粉・砂糖などを混ぜて蒸す
蒸羊羹が作られます。
 その後、練羊羹や水羊羹も作られ、
羊とは無関係の「お菓子・羊羹」になり、
現代に至ります。


   starblue前回の問題 解答 starblue
 家屋の倒壊・流出 9000棟以上
 死者・行方不明   4000名以上 
     starpink今日の問題 starpink
 1599年に練羊羹が初めて試作
された際の材料は、何でしょう。
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