『十七条憲法』の第十条は、「絶忿棄
瞋不怒人達」から始まります。
この意味は、様々に解釈されています。
ア いかり立つ煩悩を滅却し、いかな
る人々にも等しく接すべし。
イ こころのいかり(忿)を絶ち、おも
てのいかり(瞋)を棄て、人々の違い
に怒らぬこと。
ウ 急に腹をたてたらだめよ。
かっとなって、目をむいたらいけ
ないわ。
思い通りにならないからといって、
顔色を変えないでね。
いずれにしても、「いかるな(忿るな)」
「いかるな(瞋るな)」「いかるな(怒るな)」
と、文字を替えて三重にも言葉を連ねて
いろところをみると、『十七条憲法』の
時代は、「いかり」が渦巻いていたのでし
ょう。
いったい、だれが、だれに対して。
<つづく>
くわしくは、『忿・瞋・怒が渦巻く時
代 6.12クーデターと十七条憲法』(月刊
学びあう輪)を、お読み下さい。
『十七条憲法』の謎 その十
前回の問題 解答
『十七条憲法』第十条では、「いかり」が
渦巻いているとされています。
今日の問題
『日本書紀』によれば、『十七条憲法』
が発表される三ヶ月前に、何が実施され
たでしょう。
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