『 縄文集落のクリ林 』 8月の開進学園だより

 約13600年間にも及ぶ、長大な縄文時代を
支えた物の一つは、クリ林です。

 縄文時代の食材調達に関して、最初に思い
浮かぶのは、狩猟かもしれません。
 ただし、三内丸山遺跡(青森県)では、イノ
シシやシカを食べた形跡が、ほとんど残って
いません。

 縄文時代の食材調達に関して、次に思い浮
かぶのは、漁撈かもしれません。
 海とともに暮らしを送っていたと思われる
加曽利貝塚(千葉県)で、食材の大半を占めて
いたのは、クリやクルミでした。

 縄文時代の食材調達に関して残るのは、採
集です。
 山菜・茸類・根菜・・・のほとんどは、生では
食べられません。
 縄文土器を創り出し、水に晒したり、調理
できるようになりました。
 それでも、殻を剥けばすぐに食べられるク
リやクルミには、かないません。
 エネルギーや栄養分も、多く含まれていま
す。
 なにより、長期間保存できます。

 三内丸山遺跡では、集落の周りをクリ林が
取り囲んでいたようです。
 クリ林は、食材を安定供給してくれます。
 クリ林は、燃料(薪)を供給してくれます。
 クリ林は、用材(建築用・道具用)を、供給
してくれます。
 クリ林は、山菜や茸などを、育くみます。
 見通しの良いクリ林は、害獣の侵入を防い
でくれます、

 集落を取り囲むクリ林のおかげで、三内丸
山遺跡は、1500年間もの長きに渡り、人口
500人の定住集落(縄文時代としては破格の規
模)を、維持できたと考えられます。

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     前回の問題 解答
 サンフランシスコのケーブルカーは、3路
線あります。
 

 
      今日の問題 
 縄文人が天日に干して、一年中主食のよう
に食べていたのは、何でしょう。
   A イノシシ
   B イワシ 
   C クリ 
   D ヒエ
   E ヤマイモ 
   
         

 
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