奈良時代に、形容詞の已然形は、あまり
用いられていません。
係助詞「こそ」に呼応する形容詞は、
連体形でした。
係助詞「こそ」に呼応する活用語が
已然形として確立するのは、平安時代です。
平安時代を中心として選び抜かれた短歌を
集めた『百人一首』。
それら百首の中で、係り結びを用いているのは、
39首。四割弱です。
平安時代の後半以降、係り結びの使用頻度は
減少していきます。
原因の一つは、連体形が終止形と同じ形に
なっていったためです。
もう一つの原因は、已然形の役割が少なく
なったためです。
鎌倉時代・室町時代 ・・・と、時代を経るに
従い、係り結びは、ますます用いられなく
なります。
それでも、一部は現代語の中で脈々と用い
られ続けています。
好きこそ物の上手なれ
詳しくは、『 学園だより 係り結びの盛衰 』 を
お読み下さい。
前回の問題 解答
ノアサガオはヒルガオ科、
ユウガオはウリ科です。
今日の問題
『百人一首』の中で、係り結びは何例用いられて
いるでしょうか。
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